子どもの頃の憧れが現実に毎日の安全運航に込める思いとは

国際両備フェリー株式会社
  • 船員
  • 2024年度入社
野球と書道、そして船への憧れ―小豆島で育んだ夢の原点

今振り返ると、子どもの頃からとても活発で、一つのことに熱中すると時間を忘れて取り組む性格でした。夢中になっていたのは野球と書道という、一見対照的な二つの活動です。少年野球に精力的に取り組む一方で、書道教室にも通い、字を書くことに没頭していました。野球は団体競技ですから、個人プレーだけでは勝てません。チームで取り組むことの大切さや、仲間との人間関係の構築を学びました。この経験は、今の仕事にも確実に活きていると感じています。

私が育ったのは小豆島です。島での生活において、船での移動は日常そのものでした。本土へ行くにも、どこかへ出かけるにも船に乗る。そんな環境で育ったからこそ、いつも乗っていた船の船員さんに自然と憧れを抱くようになりました。大きな船を操縦する姿が、子どもの目にはとてもかっこよく映ったのです。あの大きな船を動かすということに、言葉にできない魅力を感じていました。

高校時代になると、その憧れはより具体的な目標へと変わっていきました。船員職を目指すようになり、その夢への最短ルートとして清水海技短大海技過程専修科への進学を決めました。短大では勉学とともに実技や船舶の実習があり、それに没頭する日々でした。部活やサークル、アルバイトといった一般的な学生生活とは少し違った道を歩んでいたかもしれません。

船舶実習での経験はとくに印象深いものでした。船内生活という特殊な環境での集団生活を通じて、人間関係の大切さや仕事に対する責任というものを肌で感じられるようになりました。しんどいときでも最後までやりきる力も、この実習を通じて身につけたものです。小豆島で船に憧れていた少年が、実際に船員となるための道を着実に歩んでいく。その過程で得た経験すべてが、今の自分を形作っているのだと思います。

地元貢献という軸が導いた客船への道、そして入社

就職活動を始めた頃、不安がありました。希望する会社や職種に本当に就職できるのだろうか。多くの学生がそうであるように、私も将来への期待と不安の両方を抱えながら企業を探していました。そんな中で、私には明確な軸がありました。それは旅客船・内航船業界、とりわけ客船に乗りたいという強い思いでした。

なぜ客船だったのか。それは地元にある企業が客船を運航していたことと、地元貢献を考えたときに自然と客船という選択肢が浮かんできたからです。地元で育ち、地元の風景を見て育った私にとって、地元に何か恩返しができる仕事に就きたいという思いは、就職活動の根底にありました。客船という仕事は、その思いを形にできる最適な選択肢だったのです。

国際両備フェリーについては、離島航路を運航しているというイメージを持っていました。そして企業研究を進める中で、人間関係が良いという話を耳にしました。働く上で人間関係は非常に重要な要素です。さらに地元での採用という点も、私にとっては大きな魅力でした。他の企業と比較しても、この二つの要素は国際両備フェリーならではのものでした。地元に貢献できる。この思いが、最終的に入社を決める決め手となりました。

入社後はビジネスマナー研修、安全に関する研修、社会人としての心構えなど、さまざまな研修を受けました。そして配属されたのは、高松から小豆島池田港への航路を運航する船舶。入社から今まで、この航路で働き続けています。を支えてくれていると感じています。

安全運航を支える日々の積み重ねと成長の実感

仕事にやりがいを感じる瞬間は、決して特別なことが起こった時ではありません。むしろ平常な一日の運航を、けがもなく事故もなく終えられた時に、深い達成感を覚えるのです。また、先輩に不明点を聞くことなく作業を終えられた時には、自分の成長を実感できます。そこに至るまでには、研修期間中に積極的にたくさんの質問をしたり、メモを取ったりして、わからないところを一つひとつ潰していく地道な努力を重ねてきました。

もちろん、苦労もありました。学校で学んだ知識と実際の現場には、大きなギャップがありました。とくに苦労したのは、船に直接関わる作業だけでなく、お客さま対応といった客船ならではの業務です。初めてやることを自分になじませる過程では、戸惑うことも多くありました。そんな時、船内の先輩方や事務所の方々が親身になってアドバイスをくださり、少しずつ業務に慣れていくことができました。周囲のサポートに支えられながら、日々の業務に取り組んでいます。

学生時代と比べて、自分の中で最も成長したと感じるのは「やりきる力」です。どんな状況でも最後まで責任を持って業務を完遂する。その姿勢が、実務を通じて身についてきました。毎日の安全運航という目標に向かって、確実に業務を遂行していく。その積み重ねが、私自身を成長させてくれているのだと実感しています。

船長という夢に向かって、地元を支える仕事を続けていきたい

まずは、自分の職務をしっかりと習熟させることが短期的な目標です。入社してからさまざまなことを学んできましたが、まだまだ身につけるべき知識や技術はたくさんあります。日々の業務の中で一つひとつ確実に経験を積み重ね、信頼される船員になりたいと考えています。

そして、私が目指しているのは船長です。目指すからには、トップである船長を目指したいと思っています。船長になるためには、自分自身の経験だけではなく、他の要因もありますが、まずは自社船舶での経験をしっかり積む必要があります。資格としては海技免状が必要になりますが、それ以上に船長として責任ある行動を意識していく必要があると感じています。船長は船全体の安全を守り、乗組員やお客さまの命を預かる立場です。その重みを理解し、日々の業務の中で責任感を養っていきたいと思います。

採用候補者の皆さんに伝えたいのは、この仕事は楽しいことだけではないということです。しんどいこともあります。ただ、チームで動いているので、一人で抱え込む必要はありません。研修制度が充実していて、指導員がしっかりついて面倒を見てくれますし、指導員だけでなく、いろいろな人が助けてくれる環境があります。しんどいことも、乗り越えたら達成感をとても感じることができるんです。
集団生活になるため、チームワークは大切ですし、自ら取り組む姿勢は重要だと考えます。常に気を張るのは難しいので、メリハリをつけて行動できる方と一緒に働きたいと思っています。

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