岡山電気軌道「MOMO2」導入について

MOMO2導入について

政令市岡山にふさわしい、公共交通を目指して
あらゆる方に、安心してご利用頂けるLRTを、福祉都市岡山づくりの一助に
両備グループ、岡山電気軌道 創立100周年を記念して導入

岡山電気軌道株式会社(所在地:岡山市北区岡南町1-14-41、代表取締役社長:小嶋光信)では、2002年の次世代路面電車、超低床車両「MOMO」の導入から9年を経てついに「MOMO2」(呼称:ももツー)2両1編成を導入、10月15日より運行を開始する運びとなりました。
MOMO2は、MOMO1号にハード面では、更に機能性、デザイン性をプラスし、ただの移動手段である路面電車の域を完全に脱するとともに、ソフト面でも、岡山のあらゆる情報をご提供する、皆様の憩いの空間、情報基地を目指して、デビュー後も進化し続けます。
なお、この機に、路面電車運転士の制服もリニューアルいたします。

運行開始セレモニー

開催日時
平成23年10月15日(土)12:00~12:35
開催場所
岡山電気軌道㈱東山北車庫(岡山市中区徳吉町2-8-22)
式典後、ご招待客による試乗、13:30頃より車庫内にて一般内覧会
15:00以降、営業運行

車両概要

車両名称
MOMO2(呼称:ももツー)
車両型式
9200型 1011号
導入台数
1編成2両
車両価格
2億8000万円
車両重量
25トン
乗車定員
74人
座席定員
20人
車体寸法
長さ18メートル、幅2.4メートル、高さ3.28メートル
製造会社
新潟トランシス株式会社
(MOMO同様、三次曲線のフロントガラス、パンタグラフ、ブレーキシステムドアとその開閉等システムなどはドイツより輸入)
内  装
床、イス等はMOMOと同様に天然木を使用。
1両はホワイトアッシュ(モクセイ科トネリコ属のアメリカ産広葉樹)白色
1両はウェンジ(マメ科 アフリカ産広葉樹)黒紫褐色
…と、全く違うイメージの空間となっています。
特  徴
○室内にデジタルサイネージ(液晶表示装置)を設置。
※MOMO1はデジタル表示装置
文字情報だけでなく、カラー写真、図なども自由に表示でき、あらゆる情報をわかりやくすお伝えすることが出来ると共に、画面の表示も約3倍の大きさとなり、見やすさを追求しています。20インチワイド画面(縦25.5cm×横44.6cm)
○ドライブレコーダーを1両に4基×2 計8基設置
(熊本市交通局に続き本格的に設置したのは全国2例目)
○飲食用に、着脱式テープル等を設置。
○ご自由にお使い頂けるクッションも常設(お客様の声を反映しました)。
○料金箱を7000型同様1030mmの高さ(MOMO1は1065mm)とし、ご利用頂きやすく改良(お客様の声を反映しました)。
導入の効用
○MOMO2導入により、全線(東山線・清輝橋線)にバリアフリーの車輛が毎日走る(金曜日以外) ことが可能になります。
○世界一の内装を持つ路面電車MOMOが一段とアメニティ度を増して街のにぎわい創出の一助を目指します。

MOMO1の導入時は、水戸岡鋭治デザイナーにより、内装を新車時からオリジナルに全面改造を施し、第一回鉄道大賞を受賞するなど全国的にも注目され、その後、同型が高岡万葉線6両、富山ライトレール7両、富山市内線3両、熊本市電2両、計18両が導導入されていますが、MOMOは理想的な超低床路面電車として教科書にも数度取りあげられ(近々では23年度の高校美術の教科書に掲載)次世代路面電車のモデル車両となっています。

MOMO2は全国で85両目の導入ということになりますが、欧米では一度に50編成ほどの導入が一般的なほど、市街地の公共交通としてはなくてはならない位置づけとなっています。

MOMO2デザインコンセプト

MOM02  2011・9・20 DON DESIGN ASSOCIATES

MOMO1は人と街を楽しくする
MOMO2は人と街を美しくする

人と街を楽しくしたMOMO1の次世代モデルMOMO2は、人と街を美しくする
MOMO1を成長させ、進化させ、時代の求める公共の用と美を正しく伝える「街の動くランドマーク」を目指す

■エクステリア
MOMO1とMOMO2のエクステリアはまったくの同形同色
ヘッドライトだけをリデザインした
2つのMOMOが同じ外観を共有することで、連続性・統一性をもった端正な雰囲気が生まれ、「MOMO」シリーズとしてのアイデンティティが高まる

■インテリア
MOMO2の車内は2つのゾーンに分かれる
Aゾーンは濃い茶色に仕上げた温かい木のインテリア。高級感あふれる落ち着いた空間
Bゾーンは白を基調にした超モダンでコンテポラリーな空間。明るく健康的な未来を感じさせる夢のある車内

MOMO1のウッディでエコロジカルなデザインと、MOMO2の古典とモダンのコラボレーションが、これからの公共の乗り物の新たなシーンを指し示すことができれば幸いです。

水戸岡鋭治

岡山電気軌道(株)
086-272-5520