地域の足の確保を最優先に
公設民託方式への第一歩として準公設民営での再生を図ります。
両備グループ代表兼CEO
小嶋光信
今日、井笠鉄道路線廃止対策会議の会長で笠岡市長から、現在の代替え救援での運行のバス路線を、
- 平成25年4月1日から道路運送法第4条による運行を依頼する。
- ただし、福山地域の一部路線は平成25年9月30日まで道路運送法第21条による代替え運行を引き続きつづいて依頼する。
という内容でした。
旧井笠鉄道の路線バス事業は、全て赤字路線で、それも経費の半分しか収入がないという事業であり、現行法と財源では、今回の救済方法は十分ではありません。従って、唯一の再生方法として将来の課題も含めて「公設民託」の提案をしました。補助金制度そのものの国のあり方を変え、財源の確保もしなくてはならないので、今回は時間的制約により一度に公設民託までは進めません。
しかし、その方向に向けて国、県、市、町の行政の皆様がギリギリの努力をしてくれたことを評価し、まず市民の皆様のために路線維持に重点を置いての対応です。現在は準公設民営と言える内容で、今後の経営の全ての問題を解決できていませんが、将来お互いに公設民託に向けて努力するということの気持ちが一致しているので、地域の足を確保することを第一義として応諾の意志決定をしました。
今回のケースは、今後の地域公共交通再生の本邦における初めての実証実験を兼ねることになるでしょう。
記
1. 井笠鉄道廃止路線の暫定運行引き継ぎの形態について
1. 井笠鉄道廃止路線の暫定運行引き継ぎの形態について
現在、関係自治体の要請により委託運行している井笠福山地域のバス路線(暫定運行路線)について、平成25年4月1日より新会社として運行引き継ぎをするもの
福山市内(完結)路線は、当面、現行の運行形態を継続(9月30日迄)するもの
2. 申請内容について
申請日:平成25年1月25日(金曜日)
申請先:国土交通省 中国運輸局
申請内容
① 井笠地域(笠岡・井原・矢掛・浅口・倉敷地域及び井原・笠岡~福山線)
道路運送法第4条(乗合事業)運行:(27系統)
内、新系統(2系統):笠岡~美の浜線,矢掛町内
② 福山地域 平成25年9月30日まで、現行の運行形態を継続するもの
道路運送法第21条(貸切事業)運行:(13系統)
福山東営業所は、当面、㈱中国バス社内に移転する。
新会社(設立)の概要について
1.会社称号(設立会社名) | 株式会社 井笠バスカンパニー |
2.代表者 | 代表取締役社長 小嶋 光信 |
3.所在地(本店登記場所) | 岡山県笠岡市美の浜5番地 |
4.資本金 | 3,000万円((株)中国バス 100%出資) |
5.創立(予定日) | 平成25年1月16日(水曜日) |
6.従業員数 | 40人(運転職31人,整備職2人、他、事務職など7人) |
7.営業所(車庫) | 笠岡営業所(美の浜車庫・井原車庫・矢掛車庫) 美の浜車庫 : 笠岡市美の浜5番地(新設) 井原車庫 : 井原市井原町700(既設) 矢掛車庫 : 岡山県小田郡矢掛町小林(既設) |
8.事業内容 | 一般乗合旅客自動車運送事業 一般貸切旅客自動車運送事業 |
9.運行形態(系統) | 井笠地域(笠岡市・井原市・矢掛町・浅口市・倉敷市) 井原・笠岡~福山地域 ・道路運送法第4条運行(27系統) ・内、新系統(2系統):笠岡~美の浜線、矢掛町内 |
10.2系統新設の概要 |
①笠岡~美の浜線:新しく本店営業所として、拠点となる地域であり、 ②矢掛町内:車庫の新設(予定)によるバス路線の設定。 |
11.運行車両数 | 39両(乗合車:29両,貸切車:10両) |
12. その他 | 現行の(株)中国バス井笠バスカンパニーは4月1日から改組して、(株)中国バス井笠バス福山カンパニーとして福山市内の完結路線の代替え運行を継続します。 |
以上
関連リンク
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