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2016.02.10

和歌山電鐵 貴志川線 運賃改定について

和歌山電鐵株式会社

貴志川線運賃改定について
近畿運輸局長へ申請、2016年4月1日実施予定

 和歌山電鐵株式会社(本社:和歌山県和歌山市伊太祈曽73番地、社長:小嶋光信)は、1月15日、近畿運輸局長に対し、以下のとおり貴志川線の鉄道旅客運賃の変更認可申請を行いました。認可された場合、ご利用のお客様にはご負担をおかけすることとなりますが、何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

運賃改定申請日
2016年1月15日(金)
実施予定日
2016年4月1日(金)
改定率
平均14.2%
初乗り運賃
190円(現行170円)
改定率
平均14.2%
定期運賃
平均割引率
通勤 40.0%(現行47.0%)通学 64.0%(現行67.5%)

<申請理由>

廃線の危機にあった貴志川線の事業を2006年に引き継いで以降、それまで減少の一途であったお客様は、行政と市民団体の協力、魅力ある電車やたま駅長の働きなどで奇跡的に20%近くも増加し、経費節減にも努めることで、当初は開業から数年後に予定していた運賃値上げの実施を見送り、当初10年間の行政による運営補助金も全額を使い切らないなど、大きく経営改善を図ることができました。

このように以前に比べ大幅に収支は改善したものの、近年でも年間約6~8千万円の赤字が生じており、新たな10年を迎える2016年度以降、行政の支援が途絶えれば事業の継続は困難でありましたところ、先般、当初の予想を超えて老朽化が進む鉄道施設の整備に対する支援については県・沿線両市と基本的な合意に達し、安全運行のための道筋が立ちました。

しかしながら、将来の安定的運行永続には繋がっておらず、今後、少子高齢化や沿線道路の整備、そして動力源である電力料金の増大などの逆境を迎える中、経営努力と自治体の支援だけでは赤字運営からの脱却は非常に困難であることから、今回の運賃改定を行う以外に、存続は望めないとの結論となり、他社の運賃水準も参考に、最低限のご負担をお願いせざるを得ないという結論に達し、運賃の改定を申請したものです。

<申請率>

普通旅客運賃 定期旅客運賃 合計
通勤
通学
8.7%
22.7%
20.0%
21.5%
14.2%

<現行・申請運賃比較表>

1.大人普通旅客運賃

キロ程
現行運賃
申請運賃
3キロまで
170円
190円
3キロ超~6キロまで
230円
250円
6キロ超~9キロまで
290円
310円
9キロ超~12キロまで
330円
360円
12キロ超~15キロまで
370円
400円

2.大人通勤定期旅客運賃(1か月)

キロ程
現行運賃
申請運賃
3キロまで
5,760円
6,840円
3キロ超~6キロまで
7,330円
9,000円
6キロ超~9キロまで
8,900円
11,160円
9キロ超~12キロまで
10,360円
12,960円
12キロ超~15キロまで
11,830円
14,400円

3.大人通学定期旅客運賃(1か月)

キロ程
現行運賃
申請運賃
3キロまで
3,290円
4,110円
3キロ超~6キロまで
4,340円
5,400円
6キロ超~9キロまで
5,390円
6,700円
9キロ超~12キロまで
6,440円
7,780円
12キロ超~15キロまで
7,490円
8,640円

※小児旅客運賃は、大人旅客運賃の半額(10円未満の端数は切り上げ)
※3か月・6か月の定期旅客運賃は以下の計算式によります
3か月:1か月運賃×3×0.95、 6か月:1か月運賃×6×0.90

★定期券割引率(10キロ区間における割引率)につきましては、地方ローカル鉄道との比較では、
通勤定期は47.0%で最大(貴志川線と規模が近い全国中小民鉄15社平均36.3%)、
通学定期は67.5%で2番目(貴志川線と規模が近い全国中小民鉄15社平均56.6%)に高い割引率となっていたため、通勤定期40.0%、
通学定期64.0%の割引に改定させていただきます。

和歌山電鐵株式会社
073-478-0110

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