2016.8.23
両備ヘルシーケア
倉敷芸術科学大学とコラボ
留学生の日本語力向上に高齢者施設の入居者が先生に
株式会社両備ヘルシーケア(本社:岡山県岡山市中区森下町5番5号、社長:松田 久、大規模複合型介護事業者)と、倉敷芸術科学大学(岡山県倉敷市連島町西之浦2640、学長:河野 伊一郎)は、両者が共同して企画した「留学生プラチナ・サポート事業」を、2017年度に本格稼働するにあたり、取り組みを開始する運びとなりましたのでお知らせいたします。
これは、倉敷芸術科学大学では東アジア、東南アジアを中心に各国から留学生を受け入れている折から、これまで大半を占めていた中国から、最近ではベトナム・ネパールなど非漢字圏の比率が高まってきているのが現状で、非漢字圏留学生の急増に伴う日本語学習指導法の工夫・改善は、全国の日本語教育関係者に共通した喫緊の課題となっています。
とりわけ漢字に対して苦手意識を持つ留学生が多く、普段から「漢字に親しみ、漢字を楽しむ機会」を増やすことが、漢字能力の向上に不可欠であるとの結論に達しました。
そこで、漢字に接する機会を増やすために、高齢者の皆様に外部人材として活躍していただく事業を両者で企画、高齢者施設を運営する株式会社両備ヘルシーケアでは高齢者の生きがい創出にもなればと、全面的にボランティアとして協力をすることといたしました。
方法としては、運営する老人ホームにて入居者(高齢者)が留学生の漢字学習を中心とした日本語学習においてSkypeを活用した対面・対話形式にて支援をするものです。
事業名を「留学生プラチナ・サポート事業」とし、支援をする高齢者の方を「プラチナ・サポーター」と呼称します。本事業は、一億総活躍社会の政策動向や厚生労働省の「プラチナコミュニティ構想」に合致した取り組みでもあります。
<事業概要>
- 1.事業名称
- 留学生プラチナ・サポート事業
*プラチナは、高齢者の生きがいと輝きの創出を意味しています。 - 2.事業の目的
- 非漢字圏留学生に対する高齢者(入居者)の日本語学習支援により、それぞれが求める語学力の向上と生きがい創出を同時に達成するICTを活用したプラチナ人財活躍モデルの構築を目指します。
- 3.事業計画
◆2016年度
(試行期)
1)4~5月 -
・大学側から株式会社両備ヘルシーケアに対して要望
留学生に必要な漢字テキストは大学で用意され、それに沿って教えていきます
・Skypeおよび周辺機器等の環境整備、大学側は演習室を整備
・両備ヘルシーケアで留学生学習支援スタッフ「プラチナ・サポーター」を選定
(両備ヘルシーケア丸の内ヒルズ:2名、両備ヘルシーケア浜町(倉敷市)4名 計6名)
・留学生プラチナ・サポート事業の前期試行開始、Skypeおよび周辺機器等の調整
- 2)6~8月
- ・前期末に試行を終了し、成果等の検証と改善案作成
- 3) 9~3月
- ・後期末に試行を終了し、成果等の検証と改善案作成
- ◆2017年度
(本格実施) - 非漢字圏留学生の対象をベトナムからネパール、パキスタン等に拡大予定