両備グループ代表:CEO
小嶋光信
このたび高島屋グループと両備グループで新高級リフォーム事業ブランドの「ふぁーすと暮らす」の業務提携をすることになり、10月17日調印式をしました。
高島屋は、高島屋工作所(現在:高島屋スペースクリエイツ=TSC)の時代から高級家具のデザイン、製造と施工まで一貫したインテリアの提供をしており、これが高島屋の特徴の一つでした。ところが家具のフロアーは倉庫みたいなもので、商品の回転が悪いので、どんどんスペース効率が悪く縮小されてきました。これはどこの百貨店でも同じ傾向でしたが、ブランド、宝飾・時計、美術という百貨店の稼ぎ頭に加えて、お客様の満足度を上げるのは、実は住環境をどのようにするかのインテリアで、家具からカーテン、照明や美術品に至るまでトータルに相乗効果の高い、百貨店らしさを提供する大事な仕事なのです。
実は、岡山高島屋と資本提携する以前より、両備フェリーでは高島屋工作所のころからのお付き合いで、全船舶の内装工事をお願いしていました。船は、使われる環境も厳しいこともあり、最もレベルの高い内装を要求されるのです。ですから、TSCさんのレベルは、従前から実際に良く知っていました。Lクラスのホテルの内装や家具、エルメスなどの世界的高級ブランド店の内装などで厳しく磨かれてきたデザイン力、ノウハウと技術力を活かしてくれるという期待も大きかったのです。
今年の春、高島屋の役員会でこの新事業をする決定があったその夕方に、鈴木社長から電話があり、この事業を進めるので、岡山高島屋ではどうするか、両備グループも加わるかとの問い合わせがありました。是非手掛けたいと即答して、事務方の折衝を松田専務に指示して、この5月にTSCの明比社長と面談して、とんとん拍子に事が運び、地方店舗初となる今回の調印になったのです。
両備グループからは、両備ホールディングス両備不動産カンパニーと両備住宅がこの業務に参加することになりました。両備グループの住環境の基本戦略はミドルクラス以上の良質な仕事を提供することですから、まさにジャストフィットです。また、施工する両備住宅も、自分で言うのもなんですが、丁寧な仕事と、高級感が売り物の一つですから、満足のいく仕事をさせていただこうと思っています。また両備不動産も両備住宅も、TSCの「ふぁーすと暮らす」を新築や、リフォームで活用していこうと思っています。
岡山高島屋では、18日の大豪華展が初仕事になります。当初は外商のお客様を中心に販売をしますが、近々売り場でも受付対応をするようにします。
併せて、お客様への質感やデザイン性の見える化を図ることも進めていき、満足のいく高級リフォームを楽しんでいただこうと思います。