女性幹部(経営職、管理職)養成講座開講!

両備グループ代表兼CEO
小嶋光信

女性幹部として経営職、管理職をこの10年間で全体の10%になるように目標を定めているが、実体として女性経営職、管理職を育てるのは、男性の経営職、管理職を育てる仕組みでは巧く行かないことが、現在の女性経営職が育ってきた環境をチェックして、また先日の高島屋の肥塚専務の講演などで分かった。

女性経営職、管理職の各社、各カンパニーのCOOや上司などのトップ層が、彼女たちを育てていく意欲と、人事によるOJTと、挫折しそうになったときのサポートが必要だ。

また両備グループの男性経営職や管理職は、両備教育センターなどで専門教育を受けたうえに、両備大学(経営管理基礎講座)や両備大学院(両備グループJB制度)の出身であるというように一貫した教育と人事でのOJTを受けているが、女性の場合は極一部に限られている。

今回はその問題点を整理して、管理職、監督職の女性幹部のうち実務における評価が高く、上司の推薦と共に自ら経営職や管理職を目指していく意欲のあるメンバー22名を選んで、グループ人事による発令をして進めていくことにした。

このメンバーには経営管理基礎講座の講座を受けて両備大学を卒業したと同等の教育をこれから施し、特別JBを経験して両備大学院の体験とし、卒業試験として現行のJBとME(マネージメントエクスペリエンス)を受講して卒業とするコース設定にした。この間に販売経験や労務管理実務などの体験講座を入れてOJTの補完としたい。

経営や管理を難しく考える必要はない。「売り上げ無くして会社無し、経費削減無くして利益なし」で、売上を極大にする努力をして、経費を極少にすれば利益は極大になるという簡単な経営の方程式を解けばよい。あまり高邁な理屈は要らない。この方程式の回答の評価は、売上というお客様の評価であり、立派な経営の証の一つが利益だ。後はCSなどでその内容を深堀するだけだ。

利益をあげることが経営であり、この利益が無ければ企業は健全に発展しないし、社員の賃金や労働環境の向上が出来ないことを知れば良い。

今回、優秀だが家庭の子育てや介護などの事情があってこの講座を自推しなかった女性幹部候補生には、両備教育センターで何時でもエントリー出来るように事前に研修を積んでいただくようにしたい。

男女ともに「忠恕」の理念で、良いと思えば「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」で粘り強く結果の出せる経営職、管理職を育てていく。

20140830

両備グループ