福山両備タクシーカンパニー 新社屋竣工式あいさつ

両備グループ代表 
小嶋光信

平成19年春、旧福山交通が倒産して、福山の大手企業や労働組合の皆様から救済の依頼があって1年と少し、感激の涙で開業してからは約10カ月という短い期間で、このような夢の持てる、設備の整った社屋が出来たことを嬉しく思っています。

救済に入って思ったことは、”のれん”という信用を基盤にお客様をつくっていくのは、一歩一歩気の遠くなるような時間がかかりますが、崩れるのは一瞬で、また一歩一歩築いていかなくてはならないということです。それだけお客様は本当に有り難いということを、むしろ福山の地に出てきて教わりました。

タクシー産業が他の産業に遅れを取ったのは、本当の意味で『忠恕=真心からのおもいやり』を持った「社会のため」「お客様のため」「同僚社員の幸せのため」の仕事でなく、自分さえ良ければという気持ちが強すぎたのではと思っています。
『幸せは人に与えた分しか、自分にやってこない』という仏教の言い伝えがありますが、まさに人に幸せを与える仕事にならなくてはなりません。

両備グループの「社会正義」の経営方針での安全思想と、5S・AF(整理・整頓・清潔・清掃・躾、挨拶・服装態度)をしっかり守り、5項目の唱和とドアサービス、トランクサービスをしっかり守り、「お客様第一」に努めれば、必ず再び福山一番のタクシーになれるので頑張ってください。

ハード面は、車両も施設も無線などのシステムも言い訳できないほど、トップクラスの状態に立ち上がっています。今後中型車両の増強、更なる顧客開拓が出来ていけば、ウインウインの関係が築けると思います。夢を持って新しく実力のある仲間もどんどん増えてきていますので、大いに期待を持って頑張りましょう。

※福山両備カンパニー
岡山交通株式会社(本社:岡山市、社長:小嶋光信)の社内カンパニー。倒産した福山交通の従業員の雇用確保と福山地区の安定した公共交通供給維持を目的として、平成19年6月9日、落札した車両と、雇用した元従業員を中心に、岡山交通(株)福山両備タクシーカンパニーとして事業を開始した。

※5項目の唱和

  1. ご乗車時『はいどうぞ』『おはようございます』『ありがとうございます』などの挨拶
  2. 発車前、お客様が行き先を言われたら『はい○○ですね』と復唱し、運転者の名前を告げる
  3. 降車時『お忘れ物はございませんか』と言ったか
  4. 降車時『ありがとうございました』と言ったか
  5. 降車の際『また自分の会社名をご利用ください』と言ったか

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