両備グループ 代表
小嶋光信
昨年12月末から、広島県の備後地域を拠点にする中国バスの再建をすることになり、そのごあいさつに羽田福山市長にお目に掛かった際、市として、エムシードゥコー社のバスシェルターの導入と国土交通省のオムニバスタウン構想に取り組んでいただきたいとお願いしたところ、1年以内にこのバスシェルターが完成したので感激しています。これだけ早く行政の取り組みをしていただいた都市は少なく、福山市の熱意と発展を期待できました。
このバスシェルターは、日本での事業展開のため三菱商事とフランスのジェーシードゥコー社の合弁で設立されたエムシードゥコー社の新しいビジネスとして取り組まれたもので、当時両備バスから同社関西支社に出向していた野村さんが、社命で取り組みをしておりました。道路上に広告付きのバスシェルターをつくるという初めての試みが、全国で前例がないことから難航していたのですが、岡山市の協力で、平成15年3月、日本初のバスシェルターが岡山市内に完成しました。
福山市の取り組みは全国14番目ですが、市内に約50カ所位できればと思っています。
ドゥコー社のバスシェルターの特徴は、バス停の上屋壁面を広告面としてスポンサーをつけることにより、バス会社にとっては、無償でこの素晴らしいファッショナブルなデザインでバスシェルターを作ってくれるばかりでなく、いつも綺麗に清掃してくれるという優れものです。
バスをお待ちいただくのに、雨の日も、風の日も、日差しの強いときも快適になりますし、統一感のある洗練されたバス停により福山市がお洒落な町になります。都市の環境と安全のためにもっとバスをご利用いただけるきっかけになることを期待するとともに、福山市のまちづくりにも貢献できるのではと思っています。
福山駅前のバスターミナルも、同じコンセプトでまとまると、都市の一体感が生まれると思います。
設置にあたって、エムシードゥコー社のトマ・ゲドロン社長や、関係の行政や警察のみなさまのご理解とご協力に感謝申し上げます。