両備グループ CEO 小嶋光信
「重大障害をなくそう」から始まって、早くも10年!
両備ICT部門のSSP-UP大会が、記念すべき第10回を迎えました。この大会が始まったきっかけは、10年前に重大障害が2件続いたことでした。「ICT部門にとって、Safety & Securityこそ生命線だ!」、そんな強い危機感から始まったSSP-UP運動ですが、今ではすっかりICT部門の安全文化として根づきました。情報系の企業で、これほど長く大会を続けながら、社員みんなで安全意識を高めている企業グループは、日本でも、ひょっとすると世界でも珍しいのではないでしょうか。
今回のテーマは、「RYOBI ICT SSP-UP 10th 両備ののびしろ ~この10年が未来の扉を開く~」です。
この「のびしろ」という言葉が、今回の大会に実にピッタリでした。両備ICT部門のSSP-UP運動では、マンネリ化を防ぐため、毎年、委員長・副委員長をCOOがサプライズで選任します。今年は、小野田COOから昨年指名された高取委員長、田中副委員長を中心とするチームが、斬新なアイデアで全社を巻き込み、楽しい運動に育ててくれました。
AIは「人の代わり」ではなく「人の力を伸ばすもの」
両備グループでは2018年、経営テーマとして「AI・IoT・ロボット化」を掲げ、各社に取り組みを呼びかけてきました。当初は「AIと言われても、さて何をしたらいいのかな?」という会社も少なくありませんでしたが、さすがICT部門は早くから取り組みを始め、特に昨年あたりから一気に本気度が高まってきました。今回も、
「試せ、語れ、投票せよ!―最強AIコンテスト―」をはじめ、「ヒヤリハット・インシデント共有プログラム ~動画生成AIを活用した改善提案~」そして「PSO活動の成果共有」など、選び抜かれたチームが熱のこもった発表をしてくれました。中でもAIコンテストで、シンクのチームが語ってくれた、「AIは人の代わりではない。人とAI、それぞれの強みを活かすことが大事」という言葉が、とても印象に残りました。まさにその通りです。
AIに人間が使われるのではなく、人間がAIを上手に使って、今までできなかったことを実現する。これこそ、これからの両備グループが目指す姿でしょう。
ICTのSSP-UPが歌になった!FeelNEOと一緒に10周年!
そして今回は、10周年ならではの楽しいサプライズもありました。アトラクションには、奇しくも同じく結成10周年を迎えた岡山のご当地アイドルグループ「FeelNEO」が登場!なんとICT部門のSSP-UPをテーマにしたオリジナルソング、「チェックガイチバン」を披露してくれました。Safety & Securityというと、どうしても少し堅い話になりがちですが、音楽に乗せれば会場の雰囲気も一変。楽しいライブに会場は大いに盛り上がりました。
「安全は、まずチェックがイチバン!」、考えてみれば、これはICTだけでなく、仕事の基本そのものです。ICT部門のSSP-UPとFeelNEO、同じ岡山で歩んできた“10周年同士”の楽しいコラボレーションとなりました。
3階で見つけた「両備ののびしろ」
第二会場となった3階には展示コーナーも設けられていました。「これは何?」と尋ねると、待ってました!とばかりに、「フィッシング防止」について自分の研究を熱く説明してくれる社員。そして、表舞台には立たなくても、笑顔で大会を支えてくれている社員たち。そんな姿を見ていると、「この会社、まだまだ伸びるな!」と、今回のテーマである“のびしろ”を大いに感じました。
恒例の特別講演では、元ソニー副社長の松本義典さんから、「ユーザー体験から考えるイノベーションとその仕組み」と題してお話しいただきました。特に印象的だったのは、ソニーがユーザーの声や市場の変化を的確につかむため、UXの専門チームを設けているというお話です。技術がどれほど進歩しても、最後に大切なのは「お客様がどう感じるか」。ICT部門にとっても、大変参考になるお話でした。
そして大会の最後には、早くも新しい委員長、副委員長が指名されました。
第10回はゴールではありません。10年積み上げた力で、ここから未来の扉を開く。来年はどんなサプライズ企画が飛び出すのか、今から楽しみです。








グループSSP-UP大会は第41回!いよいよ国際化へ
一方、歴史ある両備グループSSP-UP大会は、なんと第41回を迎えました。今回のテーマは、「運ぶの技で宇宙一を目指す ―安全文化とサービス品質を磨く現場力で―」です。
「日本一」ではありません。「宇宙一」です!目標は大きいほど面白い。
台風の影響を心配していましたが、当日は見事な好天。むしろ真夏に逆戻りしたような暑さの中、気温以上に熱い競技が繰り広げられました。
今年は「原点回帰」を掲げ、運行前点検が復活。点呼のデモンストレーションも行われました。新しい技術を取り入れる一方で、基本を決して忘れない。安全を守るには、やはり「原点」が何より大切です。
ミャンマーから初参加!SSP-UP大会も国際化
そして今年は、うれしい「初」がありました。ミャンマーから初めて1名がフォークリフト競技に参加してくれたのです。少しでも揺らすと落ちてしまうバレーボールを運ぶ難しい競技に、大汗をかきながら真剣勝負!その一生懸命な姿を見ながら、「両備グループの国際化も、いよいよ本格的になってきたな」と実感しました。来年は、さらにいろいろな国の仲間が競い合っているかもしれません。
1年間大型バスに乗っていなくても……腕は鈍らない!?
もう一つ驚いたのが、松田CSOです。競技外ではありますが、1年も大型バスに乗っていないというのに、大型バス実技競技のデモンストレーション?で、S字カーブやクランクを難なく走り抜けたと聞いてビックリしました。まさに、「好きこそものの上手なれ」です。日頃ハンドルを握っているプロの皆さんも感心したそうですから、まだまだ現役でいけるかもしれません!?
安全・サービス・生産性は、労使共通のテーマ
両備グループでは、「安全・サービス・生産性」を労使共通のテーマとして、長年一緒に取り組んできました。今年も両備労働組合連合会の皆さんが、ドリップコーヒーにソーメンと、なかなか凝った趣向で大会を盛り上げてくれました。
競技する人、応援する人、運営する人、そしてお腹を満たしてくれる人。みんなでつくるのがSSP-UP大会です。
今回も備前岡山教習所さんの絶大なるご協力のもと、トラック部門、フォークリフト部門、バス部門、タクシー部門、フェリー部門、鉄軌道部門、整備部門、さらに事務部門まで、グループの幅広い仲間が集まりました。
大会を陰で支えてくれたスタッフの皆さんを含め、会場全体を見渡して改めて感じたのは、「両備には、現場を愛し、技を磨き、安全を守る仲間がこんなにもいる」ということです。
ICT部門は10回、グループ大会は41回。時代が変わり、AIが登場し、働く仲間も国際化しています。
しかし、どれほど時代が変わっても、「安全を第一に、お客様に喜んでいただく」という原点は変わりません。そして、その原点を守りながら新しい技術に挑戦する。そんな仲間たちとともに、「日本一の運輸企業」、そしていつの日か「宇宙一の運ぶ技」へ!
両備グループには、まだまだ大きな“のびしろ”がある――。そんなことを大いに実感した、熱く、楽しい一日でした。















