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2023.04.11

バス会社のネットワークが移動手段を変える!新サービス「コネモビ」 スタート

異なる路線をつなぎ合わせてシームレスに
長距離の高速バス移動がお得に便利に一括決済できる新サービス

両備グループ(事務局:岡山県岡山市北区下石井 杜の街グレース オフィススクエア)のバスユニット(両備グループのバス事業運営会社の総称)では、主に高速バスとモビリティサービス等、別々で運営されている路線をつなぎ合わせてシームレスにお客様に提供するサービスを「コネモビ-Connecting Mobility Services-」(以下「コモネビ」)と銘打ち、 2023年4月11日(火)より新たな取り組みとして展開いたします。

これにより、お客様にとっては、これまで運行管理会社が違う高速バスのチケットはそれぞれのWebサイトや窓口で購入の必要がありましたが、乗継割引を導入することによるお得感と、スマホを活用し予約・決済・乗車券表示はすべてワンストップでWEB上で完結するという利便性が得られるうえ、スムーズな乗り継ぎの実現で高速バスによる長距離移動が一本の長距離路線のような感覚でご利用いただける次代のバスサービスが誕生しました。

一方で、バス会社にとっても、航空機、新幹線等によるアクセスが不便な観光地に向けてバスの優位性を発揮し地域の大手バス事業者様と組み乗継をスムーズにすることで、新たな観光需要喚起が期待できるうえ、これまでの運転者の実車距離600キロ制限に加え、2024年問題と言われる労働時間等の基準改正による乗務員確保の問題解決の糸口が見えるようになります。

両備グループでは、2023年4月11日(火)からの、岡山とナガシマリゾート、愛・地球博記念公園(ジブリパーク)、熊本をつなぐ各路線の販売開始を皮切りに、引き続き安全かつ快適な高速バスの旅をお届けしつつ、日本全国を高速バスを利用して旅ができるよう次代に合わせた商品・サービス提供に努めてまいります。

■コモネビ サービス概要
・サービス開始日
2023年4月11日(火)
・発売路線
①岡山~ナガシマリゾート(名古屋乗継)線
「岡山~名古屋線」片道乗車券(運行:両備バス・名鉄バス)+「名古屋~長島温泉線」(ゆったりパック※2)(運行:名鉄バス・三重交通)
【運賃】大人7,000円~10,000円、小児5,000円 *通常よりも大人は300円、小児は150円お得
※2「名鉄バスセンター⇔長島温泉」、「長島温泉⇔なばなの里」、「なばなの里⇔名鉄バスセンター」の3枚組の乗車券
②岡山~愛・地球博記念公園(ジブリパーク) (名古屋乗継)線
「岡山~名古屋線」片道乗車券(運行:両備バス・名鉄バス)+「名古屋~愛・地球博記念公園(ジブリパーク)線」片道乗車券(運行:名鉄バス)
【運賃】大人5,500円~8,500円、小児4,250円 *通常よりも大人は300円、小児は150円お得
③岡山~熊本(福岡乗継)線
「岡山~福岡線」片道乗車券(運行:両備バス・下津井電鉄・西日本鉄道)+「福岡~熊本線」片道乗車券(運行:九州産交・西日本鉄道)
【運賃】大人8,700円~11,200円、小児4,350円~5,600円 *通常よりも大人は400円、小児は200円お得
・販売サイト
両備高速バス予約サイト
・今後の予定(検討予定の路線)
岡山~関西空港(大阪乗継)線 / 福山~関西空港(大阪乗継)線 / 福山~京都線(岡山乗継)線
販売開始情報は都度Webサイトで発表します。

■コネモビの名称に込めた想い

命名理由:本サービスでは、高速バスとモビリティサービス等、別々で運営されている路線を単につなぎ合わせるだけでなく、サービスを通じて、地域と地域、人と人、人の想いもつなぎ合わせたいという想いを込めて「コネモビ-Connecting Mobility Services-」という名称にいたしました。

■コネモビ誕生の背景
新型コロナウイルス感染症により大幅に減少していた旅行需要は、ワクチンの普及や全国旅行支援等の取り組みによって回復を見せる中、高速バスのご利用者数も回復をしています。
高速バスのご利用の多くは、地方から都市への移動ニーズがありますが、アフターコロナでは、地方から地方への移動のニーズも高まりを見せています。
一方で、これまでのように一社が長距離を担うには、運転者の実車距離600キロ制限に加え、2024年問題などさまざまな課題があり、運転者不足も危惧され、採算もとれなくなり、今以上の高速バス路線の廃止が進むことが予想されます。
そこで、地方から地方への移動を、バス会社が繋がり、「乗り継いでいく」という発想で考えると、お客様の利便性を確保しつつ、廃線なったルートでさえも「復活」します。
「コネモビ」は、地域のバス事業者と組み既存路線を活用することで、航空機、新幹線等の交通機関の直通便がない地域間の移動でも乗継がスムーズになり、一本の長距離路線のような感覚でご利用いただけるサービスです。
このサービスにより、お客様の利便性が向上し需要創出が可能になるだけでなく、運転者に迫る社会課題の解決につながる糸口として期待されています。

■バス事業者が抱える課題
(1)実車距離600キロ制限
国土交通省が定める「高速バス及び貸切バスの交替運転者の配置基準」では、安全を確保するために、一日の運行距離が一人600kmまでと定められています(細則あり)。ですので、600kmを超える長距離の運行の際は、運転者を2人確保する必要があります。
*詳しくは、国土交通省自動車局からの資料でご確認ください。
(2)2024年問題
厚生労働省は、2024年(令和6年)4月より、働き方改革の観点からバス運転者の改善基準告示を改正します。改正案では現行規定に比べ、1年の拘束時間と1カ月の拘束時間の上限が減少、1日の休息期間は長くなるなどの基準変更が実施されます。これにより各事業者とも運転者不足が発生することが予想され、業界の問題「2024年問題」とされています。

両備バス高速バス公式サイト

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