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2021.06.23

夢二郷土美術館本館
夢二生家記念館・少年山荘 緊急事態宣言終了を待ち6月22日より夏の企画展開催

夢二郷土美術館本館、夢二生家記念館・少年山荘 緊急事態宣言終了を待って開館
緊急事態宣言による休館措置により、延期されていた夏の企画展
約2週間遅れで6月22日より開催
本館では新収蔵作品(楽譜2点)を初公開

夢二郷土美術館(岡山市中区浜2-1-32、館長:小嶋光信)と、夢二生家記念館・少年山荘(所在地:岡山県瀬戸市邑久町本庄、館長:小嶋光信)を運営する公益財団法人 両備文化振興財では、緊急事態宣言の期間中は休館し、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、計画していた企画展の開催を延期しておりました。
このたび6月20日の緊急事態宣言終了を受け、6月22日(火)より開館し夏の企画展を開催する運びとなりましたのでお知らせいたします。

◆開館月日:20201年6月22日(火)
◆開館施設:
夢二郷土美術館本館(岡山市中区浜2-1-32)
夢二生家記念館・少年山荘(瀬戸内市邑久町本庄2000-1)

・開館時間: 両館とも 9:00~17:00(入館は16:30まで)
・休 館  日: 両館とも 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
・入 館  料:
(夢二郷土美術館本館)大人800円、中高大学生400円、小学生300円
(夢二生家・少年山荘)大人600円、中高大学生250円、小学生200円

■企画展
夢二郷土美術館本館:『ユメジスタイル』
会期:9月5日(日)まで
概要:本展では生活に彩りを添えた夢二デザインの数々や人々の「暮らし」を描いた肉筆作品をはじめ、夢二がデザインした封筒やポチ袋を成形する前段階にあたる貴重な木版画刷りの「刷本」34点を展示。また夏の特別展示として、本館所蔵の逸品〈西海岸の裸婦〉や、季節に合わせて七夕の情景を優美に描いた〈星まつ里〉を展示します。
展示作品点数:150点
(屏風作品4点、スケッチ・水彩画等7点、日本画29点、油彩画3点、木版画43点(内 刷本34点)、著作本装幀本14点、楽譜10点、雑誌12点、その他28点)

『ユメジスタイル』主な展示作品
●貴重な「刷本」34点を6年ぶりに一堂に展示
「刷本」(すりほん)とは本であれば製本前、封筒やポチ袋なら成形する前の紙の状態のもののことで、今回展示する刷本は明治24(1891)年に京都で創業された美術書出版社「芸艸堂(うんそうどう)」の蔵の中から発見された希少なもので、風景画やデフォルメされた植物模様、女性の姿等が描かれています。

●新収蔵作品初公開
〈『弘田龍太郎作曲新作児童唱歌1』薔薇と花子〉
〈『弘田龍太郎作曲新作児童唱歌2』日の丸の旗〉
弘田龍太郎(1892-1952)は現在の高知県安芸市出身で、「雀の学校」「春よこい」などの童謡をはじめとしたさまざまな楽曲を手がけた作曲家。晩年は児童合唱団の指揮や幼児へのリズム遊びの指導など教育関係の活動を精力的に行ないました。
本展で初公開となる新収蔵作品の〈『弘田龍太郎作曲新作児童唱歌1』薔薇と花子〉〈『弘田龍太郎作曲新作児童唱歌2』日の丸の旗〉には各5曲の童謡が収録されており、それぞれの楽譜と歌詞が掲載されています。
夢二が描いた表紙にはそれぞれ愛らしいこどもの姿が描かれており口絵や奥付、目次をはじめ各ページの飾り枠も夢二がデザインし、細部までこどもたちの目を楽しませるものとなっています。

●夏の特別展示〈西海岸の裸婦〉
夢二は晩年、産業美術の視察のためアメリカやヨーロッパ諸国へ渡りました。〈西海岸の裸婦〉はその頃アメリカで描かれたもので、現存する希少な夢二の油彩画の中でも外国人の裸婦が描かれた唯一の作品と考えられます。裸婦の背景は女性の身体に平行に描かれた三色の太いストライプで、デザイン的な背景と構図に夢二の新たな境地を垣間見ることができます。
本作は夢二がロサンゼルスで交流した日系人写真家・宮武東洋の孫であるアラン・ミヤタケ氏により2015年に夢二郷土美術館へ寄贈され岡山への里帰りが実現し、初めて日本で公開した作品です。

(関連イベント)
【学芸員によるギャラリートーク】
企画展担当学芸員による作品解説です。申込不要。
日程:2021年7月11日(日)14:00~14:20

 

夢二生家記念館・少年山荘:『夢二生家の夏』
会期:9月12日(日)まで
概要:夏らしいうちわを手に物憂げな女性の姿を描いた〈夕涼み〉の特別展示や、「七夕の催し」にちなんだ〈七夕(星によする)〉など、五節句の七夕を祝う笹飾りを設置。
展示作品点数(予定):約45点
(日本画13点、水彩・素描6点、雑誌3点、著作本・装幀本4点、楽譜11点、遺品8点)

(関連イベント)
【七夕の催し】
会期:2021年7月2日(金)~8月7日(土)
五節句を大切にしていた夢二。夢二生家記念館では七夕の催しにちなんで〈七夕(星によする)〉を特別展示するほか、庭に七夕の笹飾りを設置し、短冊に願い事を書いていただけます。参加者にはオリジナル夢二絵ハガキをプレゼント。

(体験コーナー)
以下、お申込み・お問合せは、夢二生家記念館・少年山荘(TEL)0869-22-0622まで
【夢二のことばみくじ】
場所:夢二生家記念館 言葉の部屋
夢二のことばとデザインが楽しめる「ことばみくじ」を販売。
料金:1回100円(税込)

【なりきり夢二フォトスポット】
場所:少年山荘(無料)
夢二風コスチュームで、明治・大正時代の夢二になりきって写真をとれるフォトスポット設置

【夢二消しゴムはんこでつくるオリジナルのハンカチ・ミニトートバッグ】
場所:少年山荘
体験費:ハンカチ330円(税込)ミニトート550円(税込)で随時体験可能(予約不要)

【夢二色でお手紙を書きませんか】場所:少年山荘(無料)
夢二好みの色のペンや万年筆を無料にて使用可能

 

★毎月16日はオリジナル夢二絵はがきプレゼント
*2021年限定で、夢二の生誕日である9月16日にちなみ、毎月16日の来館に配布

 

夢二郷土美術館

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