2016.10.19
夢二郷土美術館
全国のカルティエのウインドウディスプレイも手がけた
岡山在住の造形作家 細見博子が本企画展用に制作した未公開作品を展示
ひとりの作家の世界観までを他の作家が表現した展覧会は例がなく
美術館展示室の空間全てを使用して時空を超えたコラボレーションは新しい試みです
夢二郷土美術館(岡山県岡山市中区浜2-1-32、館長:小嶋 光信)は、創設50周年記念企画展「夢二が見た夢 Déjà-vu ―竹久夢二×細見博子―」を下記内容にて開催しますのでお知らせいたします。
本企画展では、世界的に活躍し、独自の世界を創り上げる現代造形作家の細見博子が夢二作品からインスピレーションを受けて制作した未公開作品で展示室全体を使って空間表現し、夢二作品とともに展示します。時代を超えて夢二の作品と重なり合う濃密な空間を体験していただきます。
- 催事名称
- 夢二が見た夢 Déjà -vu ―竹久夢二×細見博子―
- 開催期間
- 2016年10月19日(水)~12月18日(日) 60日間
- 開催場所
- 夢二郷土美術館本館(岡山県岡山市中区浜2-1-32)
- 入館料
- 大人700円 大・高・中学生400円 小学生300円
※20名以上の団体、65歳以上の方は2割引 - 開館時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
※11月19日(土)、26日(土)は夜間開館(19時まで開館延長) - 休館日
-
月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
- 展示内容
- 明治に生まれ大正に生き、昭和に没した竹久夢二。かたや、昭和に生まれ、平成の世に活躍する細見博子。岡山在住の細見は、アクセサリー創作からスタートし、造形作家へと導かれるように歩みを進め、現在はアート系美術館の企画展に名が上るクリエイターのひとりです。二人はいわゆる正規の芸術教育を受けず、独自の世界をつくっています。夢二がコマ絵作家から出発し画家・詩人・デザイナーとして幅広く活動したように、細見も店頭販売のアクセサリー創作以後、錫とガラスという異素材の組み合わせで独特の「生き物」たちを制作しています。
夢二の作品のなかには、実は「眼」が独特な表現で描かれている作品が少なからずあります。象徴として眼が描かれているもの、背景に眼が描かれているもの…いずれもそれらの「眼」は、代表とされる美人画から少し離れたメッセージ性の強い印象を放っています。細見博子もまた、初めに立ち上げたアクセサリーブランド[Bamboo Magic]のロゴマークに、「世界を見つめ、目撃し続けようとする意志を込め」て、奇しくも同じ「眼」を選んでいます。直観ともいうべき心の目を持ったことに意識的であった2種の才能が、今回の企画展で見事にコラボする展示となっています。 -
展示作品数:
- 夢二:屏屏風7点、日本画軸・額26点、油彩3点、水彩・素描14点、版画7点、資料7点、本・楽譜・雑誌等42点(計106点)
細見博子:137点 合計 243点
<細見 博子 プロフィール>
- 1993年
- アクセサリーブランド「Bamboo Magic」設立
- 1997年
- 和泉大津市立織編館 特別展 卑弥呼展 作品展示
資生堂オリジナルブランドRUG RANGE 限定アクセサリーのデザイン制作
初個展開催(大阪心斎橋、T.K.ART) - 1998年
- カルテイエ(全国10店鋪)ウインドウ夏期デイスプレイ作品制作
- 2004年~隔年
- 個展開催 SAVOIR VIVRE(東京 六本木)
- 2006~2013年
- アートイベント「犬島時間」作品展示 (岡山 犬島)
- 2012年
- 細見博子・「ワンダーランド」展 (岡山 瀬戸内市立美術館)
- 2013年
- 細見博子展「溶ける、固まる、溶ける、溶ける」展 (岡山 奈義町現代美術館)
会期中の催事について
細見博子によるギャラリートーク
- 開催日時
- 2016年10月23日(日)14:00~15:00
- 講師
- 細見博子氏(造形作家)、小嶋ひろみ(当館館長代理)
- 講座申込み
- 申込不要、どなたでもご参加ください。
- 参加費
- 無料(※要入館料)
細見博子によるワークショップ
- 開催日時
- 2016年11月12日(土)、11月27日(日)14:00~15:30
- 内容
- 溶かした錫合金をポタポタ落としてできるのは、さていったい何でしょう…?
フレームにおさめてオリジナル作品として仕上げます。 - 講座申込み
- 定員:各10名 ※要予約、申込受付順
- 参加費
- 3000円(※税込、要入館料)
- 持参物
- エプロン、タオル(汚れてもいいもの)
学芸員によるギャラリートーク
- 開催日時
- 2016年10月19日(水) 11:00~11:30、14:00~14:30
- 講座申込み
- 申込不要
- 参加費
- 無料(※要入館料)
二夜限りの夜の夢二
- 開催日時
- 2016年11月19日(土)、26日(土)の17:00~19:00 (入館は18:30まで)
- 岡山後楽園の「秋の幻想庭園」にあわせ、19時まで開館を延長して中庭のライトアップとカフェも楽しめる二夜限りの夜間開館をいたします。
夢二郷土美術館
086-271-1000