両備グループのウクライナへの人道支援と平和の願い!

両備グループ
代表兼CEO 小嶋光信

世界中で3年越しのコロナ禍が未だ収まらず、経済も社会も大変な状況ですが、その最中の2月24日に突然、ロシアがウクライナへ侵攻し、平和だったウクライナが一転、多くの人が亡くなり、都市が破壊され500万人弱の難民が隣国のポーランドやルーマニア、モルドバなどに避難して命と生活が奪われるという大事件が起こりました。

一部の侵略者のためにこれほど悲惨なことが起こり、世界を揺るがすことがこの21世紀に起こるとは本当に信じがたいことです。この悲惨な光景だけは見たくありませんでした。

どの国も、国は国民を守るためのものであり、他国に攻め込んで殺戮や破壊を繰り返し、攻め込んだ国の国民、それも戦闘員である兵士のみならず、幼い子供たちを含む一般人までも死に追いやることは、人道上いかなる理由があっても許されることではありません。

我々の仕事も世界の自由と平和、そして、それを支える民主主義の上に成り立っているのだということをつくづく感じました。

両備グループはウクライナと仕事上の関係は全くありません。しかし、経営理念の「忠恕=真心からの思いやり」と経営方針の「社会への思いやり=社会正義」から考えると、また、もしウクライナでの出来事が日本で起こったら…と思うと、今回の侵攻は許せることではありません。許してしまえば、世界はますます不安定になって人々の生活や事業環境も大きく悪化することは必然で、とても他人事とは思えないのです。

その上、私個人としても、実は第二次世界大戦の終戦間近の4月に生まれて、母が私を負ぶって食べ物の買い出しに行ったところ、大船の観音様のところで米軍の戦闘機グラマンに機銃掃射されて、観音様の周りをぐるぐる逃げ回ってどうにか助かったと聞かされています。

母はその時、戦闘機のパイロットが笑いながら機銃掃射をしている顔を見たそうです。戦争とは本当に人間を狂気にするものです。そして、ことごとく街を破壊された日本の戦後の風景は子ども心にも残っていて、ウクライナの破壊された街と記憶がダブります。

本来ならば、このような暴挙を世界の世論として止める力を国際機関が有するべきですが、第二次世界大戦の終戦から77年を経た現在、世界の平和を守れないということは本当に残念なことで、他国のことだと傍観することはできません。

気の毒なウクライナの人々のために、我々両備グループとしては何らなすすべもありませんが、ささやかでも人道支援と世界の平和を守るという社会正義の実践として下記の支援をさせていただくことにしました。

一日も早く、ロシアがウクライナへの侵攻を止め、世界が平和になることを心から願っています。

両備グループのウクライナ難民支援内容
1.支援資金として 1億円を拠出する
本日4月15日(金)、国連難民高等弁務官事務所に国連 UNHCR 協会を通じて振込を完了しました。
2.特定非営利法人AMDA(アムダ)にウクライナ支援として500万円を 3 月末に拠出
3. ウクライナ支援と平和を願って
両備グループを代表して岡山電気軌道の路面電車(19 台)と和歌山電鐵の列車(2 台)に
① ウクライナ国旗と平和の旗を車両前後に掲げて運行
② 支援資金とは別途にウクライナ難民支援金の募金箱を設置し、集まった資金は国連 UNHCR 協会を通じて支援する

両備グループ