和歌山電鐵
社長 小嶋光信
たま駅長2(通称ニタマ駅長)が和歌山県の第3号目の勲功爵に任命されました。本来なら春に受章する予定でしたが、コロナ禍が長引き今日になった次第です。
和歌山県勲功爵は「たま駅長」による和歌山電鐵の再生と和歌山県の観光活性化で観光客誘致に大いに貢献したことを記念して和歌山県名誉県民に次ぐ章として仁坂知事が発案された名誉ある称号です。
ニタマ駅長はたま駅長の厳しい薫陶を経て後継の「たま駅長」になりましたが、今でも貴志駅のホームにあるたま駅長のお気に入りであった桜の木の横に鎮座しているたま大明神の「たま神社」に参拝すると、たま大明神に「もっと頑張るニャ−!」と叱咤激励されているのか、大人しいニタマ駅長が身体を硬直させて「ワタシも頑張ってるニャー!」といつも叫んでいます。
梅雨を思わせる夏の長雨も止んで、ニタマ駅長の晴れの受章を祝ってくれているようです。
今日は和歌山県仁坂知事主催で、中村紀の川市長はじめ県・市のご来賓のご臨席で、貴志駅で受章式をしていただきました。
ニタマ駅長は貴族の証のマントにダチョウの羽で飾った駅長帽子姿で勲功爵の勲章をいただき、晴れがましく、また可愛らしく、普段はあまり声を出さないのにこの栄誉に「ありがとニャ〜!」となんども応えていました。
普段であれば大勢の「たま駅長」ファンに集まっていただき開催するのですが、コロナ禍により今日はほんの内輪だけでの実施となりました。それでも関係者の皆様の温かいエールを感じた良い式典になって感謝しています。
全国でも新型コロナウイルス感染防止に素晴らしい対応をされている和歌山県でも今度のデルタ株で感染が拡大していますが、診療体制もしっかりしてはいるので乗り越えていくと思います。
「いつまで続くコロナ禍かな?」とついついボヤきが出てきてしまいますが、コロナ禍前から赤字体質の地方鉄道では約5割がこの年末までには経営維持が困難という(一財)地域公共交通総合研究所のアンケート結果が出ています。
和歌山電鐵も現状の経営体制では維持出来ないことは明白で、特別な支援と共に早急に公有民営化を図らなければなりません。
そんな経営状況の中での受章でニタマ駅長も「頑張って次代に和歌山電鐵を継続出来るように頑張るニャン!」と感激と共に身を引き締めていました。