「じもツアー」のブランド化でもっと地元を楽しもう!
―観光事業の再建は、まず地元の観光を盛り上げることから―

両備グループ 
代表兼CEO 小嶋光信

もっと地元を知り地元の良さを見直して、もっと地元への誇りを持とうという趣旨で、まず、その地元の良さを観光で掘り起こそうと「地元のツアー」をもじって「じもツアー」というブランドを立ち上げました。

このブランドは現在、商標登録を申請中ですが、地元観光の活性化やPR活動のためなら簡単な手続きで、誰でも無料でお使いいただけるブランド名とします。
全国各地で皆さんが地元をどんどんブランド化して、いずれは再び世界中からインバウンドで訪日外国人の皆さんが戻ってくるときに、本当に素晴らしい日本各地の歴史や文化、自然、食といった日本の地元の良さを楽しんでいただけるよう地元観光のネットワークを作っていきたいと思います。

使い方は、地域の場合は「じもツアー・小豆島」や「じもツアー・湯原温泉」として、施設などでは「じもツアー・オーキドホテル」や「じもツアー・国際両備フェリー」「じもツアー・和歌山電鐵」としてデザインの真ん中に絵と文字を組み合わせればロゴマークが簡単にすぐ出来ます。

コロナ禍によって、インバウンドで活況だった国内旅行も海外旅行も壊滅的な被害を受け、観光バス事業の継続や観光業そのものの存立まで赤信号が点滅しています。

世界でも日本でも、最大の観光地であった東京などの大都市への往来が、三密による新型コロナウイルス感染の心配から急速に萎んでいる今、新たな観光業の模索が必要です。

これは、日本からの海外旅行消費の約3兆円の行き場が当面なくなることでもあり、この観光消費部分を「じもツアー」で吸収できればと考えています。例えば岡山県では450億円くらいのマーケットが作れる規模になり、大きな夢が生まれます。

この3兆円を取り込めればインバウンドの失われたマーケットを埋め合わせることができるでしょう。国内回帰が狙いです。

この「じもツアー」の具体的な例として、まずは昨年グランプリを受賞したツーリズムEXPOジャパンの「ワンダフルセトウチ」に共同出展いただいている市町村や県観光連盟などと連携し、18地域を対象に30のツアー商品を造成し地域の観光資源の掘り起こしをしていきたいと思います。

当面は両備グループのHPでブランド名使用の受付や商品造成の対応をしますが、8月には専用のホームページを立ち上げ対応していきます。

これから、国の「Go Toトラベルキャンペーン」などで危機的状況の観光業の支援が行われようとしていますが、ソフト面は民間が考えていかなくてはなりません。その新しい観光事業のツールの一つとして「じもツアー」を提案しました。

この「じもツアー」で再び地域観光に脚光があたることを目指します。

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