子どもも楽しい「クルーズフェリー」の新造

両備グループ
代表兼CEO 小嶋光信

両備グループでは「ワンダフル瀬戸内」の取り組みで岡山の魅力度を全国ランキング10位以内にすることを目標に運動を進めています。その一環で「瀬戸内海を世界の観光地へ」の取り組みを進めています。

瀬戸内海の素晴らしさは万人の認めるところで、期待は大きいのですが、なかなか瀬戸内海を中心にしたクルージング商品が芽生えてこないことも事実です。

両備グループでは「海の七つ星プロジェクト」で1万トンクラスのヨット型客船の開発の努力をしていますが、まずもっと手軽に瀬戸内海のクルージングを楽しんでいただくために今回世界でも初の試みとなるクルージングを楽しめるフェリーを水戸岡鋭治さんのデザインで開発し、5月19日、大三島の藤原造船所で起工式をすることになりました。

「せとのクルージングの夢を創る」をコンセプトに
1.定期航路でおしゃれなクルージング
2.子どもも楽しいクルージング
のできる「クルーズフェリー」というジャンルを考えてみました。

フェリーはもともと貨物船で、そこに人が乗れるようにしたものです。従って私が約30年前に「にゅうおりんぴあ」で1,000トン程度のフェリーでは日本で初めての「客船フェリー」というジャンルを作り、客船に車を乗せるというコンセプトで建造しました。

最近の長距離フェリーでは豪華に客船化したものが出てきましたが、1,000トン程度の短絡航路としては世界でも珍しい豪華なキャビンです。

今回は「海の七つ星」の前哨戦で造ろうということであり、「おりんぴあ どりーむ」の姉妹船です。

1.ウッドデッキやテントを使った個室風のサンチェアを試すことで、外航船のクルージングの雰囲気をだす。
2.「子どもも楽しいクルーズフェリー」ということで、開放デッキでの滑り台、上部デッキにトレインや、キャビンにキッズルームを設置する。
3.船内でクルージングが楽しめるようにビアパーティーやランチクルージングなどができるような船旅のソフトをオーキドホテルとの連携でつくる。
4.ブリッジデッキのサロン客室ではソーメン流しやバーベキューなどができるように工夫したいと思います。

定期航路を使って手軽に瀬戸内海のクルージングの魅力を楽しめるような新しい工夫の船にしようと思います。

岡山から「クルーズフェリー」に乗って「東洋のエーゲ海」にちょっと足をのばすと、1時間10分で「近いカイガイ(・・・・)小豆島」に着きます。

小豆島は瀬戸内国際芸術祭の舞台でもあり、リゾート地へのクルージングの雰囲気を感じることができるでしょう。