Message代表メッセージ

2017.04.05

平成29年入社式 式辞 考えて働こう! – ロボットに出来ない仕事をするために –

両備グループ代表 兼CEO 
小嶋光信

希望に満ち溢れた皆さんのご入社おめでとうございます!両備グループへの入社を心から歓迎致します。

これから大事なことは、親元から巣立って、社会人として自主自立した人生を歩むということです。漠然と社会人というと分かったような気がしますが、実は、この言葉は日本にしかなく、英語では「worker=労働者」や「adult=成人」、「citizen =市民」という表現になります。

人間では分かりにくいですが、ある研究者がたま駅長の働いている姿を見て、「任せれば猫も働く両備グループ」と両備グループを全国に紹介してくれました。

人間だと親の元気の間はずっと子どもでいるような気分が残りますが、猫を見ると自立の意味が良く分かります。

親猫は、子猫を可愛がって手塩にかけて守り育てますが、1年も経たないうちに鬼のようになって咬んだり蹴ったりして子猫を縄張りから追い出します。追い出された子猫は、親猫を慕ってニャーニャー泣いて親の近くに戻ろうとしますが、親猫はさらに激しく威嚇して追い出します。ついに、親猫に嫌われたとトボトボと去って行って、お腹が空いて、お腹が空いて死にそうになって自ら餌を取った時に初めて猫は親猫になるのです。自から餌を取らず、与えてもらう飼い猫は、一生親猫にはなれないそうです。

自ら稼いで自分の生活を支えることが親猫、即ち「社会人」になったということです。

働くという意味

人間は、ただ自分で食べていくだけでは社会人とは言えないでしょう。その答えは「ハタラク」という言葉にあると思うのです。「ハタラク」は、「人偏に動く」と書きますが、人が動いただけでは「ハタラク」ことにはなりません。「ハタラク」とは「端を楽にする」という意味で、「端」すなわち自分以外を「楽」にするということです。自分のためだけに働くのではありません。自らが働いて社会の役に立ち、お客様のためになり、会社の仲間たちのためになることが大事で、その結果として自分自身のためにもなるのです。

そしてこの働くということがロボットやAIやIoTの時代になると様変わりになってきます。

手塚治さんの漫画ではありませんが、これからは人間だけでなく、多くの仕事をロボットが担っていくことになります。人間のやっている仕事の40%以上はロボットに置き換わっていくと言われています。

既に自動運転の車がすぐそこまで見えてきています。製造業でも多くのロボットが働いていますが、これからはあらゆる産業がロボット化されていくでしょう。今は人手不足と言っていますが、これからはどんどんロボットに置き換わって人余り時代になるかもしれません。

じゃあロボット時代の我々の仕事も考えてみなくてはなりません。次の時代は定型的な反復仕事や口だけの仕事、移動だけの運転の仕事、サービスなどの仕事の多くはロボットが出来るようになるでしょう。
ロボットは文句も言いませんし、365日24時間働いてくれるし、おまけにミスや交通事故をしません。

文句も言わず、ミスもせずしっかり働いてくれて、おまけにお給料も要らないロボット時代に、じゃあ人間は何をしたら良いかです。

みなさんはそんなロボット時代を生き抜いていく社員になるのですから、このロボットたちに勝てますか?

一口に「はたらく」と言っていますが、ただ動いているだけの「動く(はたらく)」もあるし、体は動かず口だけが動いている「口動く(はたらく)」という人もいるし、人間としてちゃんと働く「働く」という人もいますが、ロボット時代の人間の仕事は、人偏に考えると書いて「人考く(はたらく)」という時代になるでしょう。

実は、両備グループ100周年を機に「忠恕=真心からの思いやり」としたのはこのロボット時代を見据えていたのです。ロボット時代では、過去の経験のある人間の仕事は全てインプットさえすれば間違いなく働くようになります。囲碁や将棋では人間が既にロボットに敵わなくなっています。

ロボットの出来ない仕事は、

  1. 人を思いやること
  2. 考えて仕事をすること
  3. 先手をとること

ということで、両備グループの経営理念を「忠恕=真心からの思いやり」としました。

ですから今後の働くということは、「人にしか出来ない仕事」をするということです。

ロボットに出来ない心を使って、考えて働くということで、一字で表せば人偏に考えると書いて働くということにならなければなりません。

両備の事業コア

「ネクスト100年!」にむけて、両備グループの21世紀の事業を時代に合うように再構築し、これまでの4部門を5部門にしました。

  1. トランスポーテ―ション&トラベル部門(運輸交通観光関連部門)
  2. ICT部門(情報関連部門)
  3. くらしづくり部門(生活関連部門)
  4. まちづくり部門(地域開発部門)
  5. CSR部門(社会貢献部門)

今回の5部門への取り組みには大きな目的があります。

「大手に負けない企業体質」を目指して、事業の内容のみならず組織や人材づくりでも大きく変革すべく頑張っています。

お蔭様で、これだけ多くの部門を総合的に持って、岡山の企業グループから全国の企業グループへ、更に世界へも羽ばたく企業グループへと着実に成長していることは大変喜ばしいことだと思っています。
今後は、次に続く若者が大いに夢を抱き、実現していけるように、より一層磨きをかけていきます。

将来の企業成長と、新しい時代に向けた両備の方向性がハッキリしてきたので、更なるブラッシュアップを目指して、これまで親しんでいた事業部門の名称も今年の3月から下記のように改めています。

1.トランスポーテーション&トラベル部門

陸に、海に、空に・旅に。全国でも珍しいあらゆる交通モードに対応できる両備グループの魅力事業コアを、世界へも羽ばたく運輸交通観光関連事業に相応しく横文字にするとともに、日本で初めて、世界で初めてという乗り物の開発も進めて、旅と移動を楽しく演出します。

2.ICT部門

西日本最大で、歴史のある情報産業の両備システムズグループも、今後の進化を見据えて、更に新しい領域を求めてICT(インフォメーション&コミュニケーション テクノロジー)とし、スマホ時代に対応し、来るべきAIやIoT、ロボットの時代を捉えていきます。

3.くらしづくり部門

少子高齢化や地方消滅が叫ばれる中、活き活きとした豊かな地域を創るために、「安全・安心・エコで健康」をテーマに、暮らしを支え、暮らしを楽しくする事業に邁進していきます。

4.まちづくり部門

コンパクト&ネットワークと言われる日本変革で、スプロール化した都市を再生し、新しい次の時代へのまちづくりが求められています。住んでみたい、住んで誇りが持てるまちを創るために英知を結集してワクワクするまちづくりをします。

5.CSR(社会貢献)部門

夢二郷土美術館や生物科学への助成などに加え、地域公共交通総合研究所など、両備グループならではの「真にお役に立つ」社会貢献を進めていきます。

これからは、みなさんのグループ社員というプラットフォームは一緒ですから、これらの部門の中で、また部門間を希望によって移動できますから、自らの才能で大いに自由闊達に仕事に取り組んでください。自分に向いていると思えばそこの部門で、いやこちらの部門が本当は自分に向いていたということならば、いくらでも移動してチャンスがつかめるようになります

両備グループは、今後「人間にしか出来ない仕事をしよう!」という決意の基に、労働集約産業ではない「人間集約産業」に取り組んで行きます。これからは、ロボットもどんどん社会進出してくるようになりますが、ロボットは、知識や経験やデータを持つことが出来ても心が持てませんから、お客様の気持ちを察したり、思いやりの行動は出来ません。お困りなら、どうしてあげたらお客様が喜ばれるかを両備グループ9,000人超の社員が一丸になって考える…すると、日本一素晴らしい企業グループになります。思いやりの心がCSを磨くのです。そして、お客様がそれを認めてくださったら、そこに付加価値が生まれるのです。

両備グループは、基本的に長期雇用で働く皆さんの生活設計が出来るように心がけていますから、不易流行で、流行りものの事業にはあまりスタンスは置かず、社会性の高い、市民の暮らしに直結した長期的な産業へシフトしています。

退職率が低いことが強み

皆さんは失われた20年がやっと終わり、雇用環境の良い時期に就活をやってきた恵まれた世代です。しかし、この「売り手市場」時代で就職した社員は、実は離職が多くなる傾向、すなわち、どこでも勤められるのではないかという甘い考えが芽生えやすい要注意の世代でもあるという気持ちの引き締めが大事でしょう。

両備グループは、全国でも新入社員の「退職率が低くて素晴らしい」と誉めていただけるようになりました。以前は、両備グループでも新入社員の退職率が高くて困っていたのですが、毎年、皆さんにこの入社式で、私とする3つのコミットメント(=約束)を守ってくださいと言うようにしたら、退職者が減り、全国にも誇れる定着率になってきました。

私との3つの約束

第一の約束は、「思いやりを持つ」ということです。

私は皆さんに「忠恕=真心からの思いやり」の心が持てそうもなかったら、両備グループを希望しない方が良いですよ、とはっきり申し上げていますし、最近では就業規則にも盛り込まれて、理念だけでなく、雇用上の約束という強いものになっています。

「思いやりとは相手の立場で考えること」…忠恕という理念は、私が10数年前、両備グループの代表になった時に、あまりに企業理念が幹部・社員に浸透していないので、何とか一言で言い表せる言葉はないかと考えあぐねていた時に、頭に閃いた二文字でした。この言葉を調べてみると、両備グループの創業者である松田与三郎翁の戒名の一部でした。その戒名は、お坊さんではなく、与三郎翁が自ら思いを込めて創られたもので、「天海院忠恕一貫居士」と言います。平たく読めば、「空よりも高く、海よりも深く真心からの思いやりを一生貫いた男です」との意で、まさに両備グループの理念をダビンチコードのように刷り込んであったのです。

実は、両備グループが100年以上に亘り、今のように成長出来たのも、忠恕の心で、社員を逞しく育てて、決して安易にリストラしなかったからなのです。つまり、人材が余った時、他社では大抵リストラをしますが、両備グループでは100年以上、余剰人材を適材適所で活用するよう図ってきたため、不況の時にこそ大きくなったのです。両備グループが、5つの事業コアを有する51社、9,000人を超える企業グループに成長したのは、まさに忠恕の発揮だったのです。

第二の約束は、「3年の我慢」です。

「桃栗三年、柿八年」、また、「石の上にも三年」と言うように、初心を忘れず、色々なことがあっても3年は辛抱してください。

一般的に、入社後2~3年間で30~40%も離職する原因は、

  1. 些細なことで叱られた。
  2. 思ったような仕事でなく、やる気を失った。
  3. 上司や同僚と良い人間関係が結べない。

ということのようです。

不安もあるし、失敗して叱られることもあるでしょうが、3年は叱られることが仕事だと思ってください。五日市剛さんという詩人が、「失敗と書いて経験と読む」と言っていますが、まさにその通りです。失敗して叱られたら、「有難うございました」と言える逞しさを持ってください。そこから本当の仕事が見えてくるのです。その前に辞めてしまうと、人生がリセットされ、その度に振り出しに逆戻りとなり進歩がなくなります。

仕事は単純なことから学びますが、基礎・基本は仕事の土台で、まずは、単純な基本の仕事をしっかり身につけてもらわなくてはなりません。

職場の人間関係を築くためには、まず挨拶ですが、この挨拶という字に答えが込められています。挨拶とは、心を開くという意味で、まず自分から心を開いて飛び込まねば、挨拶になりません。心構えさえしっかりしていたら、仕事は楽しいものです。

両備グループの場合は、これから一年間、皆さん方のお兄さん、お姉さん的な先輩が指導員として、日々サポートしてくれます。皆さんも仕事や環境が変わって悩むことがあるでしょうが、指導員となった先輩がそれを親身に聞いてくれますので、何でも隠し事をせずに相談してください。必ず皆さんに正しい方向と対処の仕方を教えてくれるでしょう。

第三の約束は、「ご両親やご家族、先生方への感謝の念の発揮」です。

まず皆さんに思いやりを実践してもらいたいのは、皆さんをここまで育ててくださったご両親やご家族、先生方にお礼を言って欲しいということです。帰ってから、また電話でもメールでも結構ですから「今日までありがとうございました。これから社会人として頑張ってやっていきますから、安心してください」と感謝の気持ちを伝えてもらいたいのです。両備グループでは、まず「良き社員」の前に、「良き息子」であり「良き娘」であって欲しいと思います。今までお世話になった両親にお礼の言葉が言えなければ、見も知らぬお客様に思いやりの気持ちなど持てるはずがありません。

新入社員がしくじらない三原則

今年は甘い気持ちの離職が危ないと言いましたが、辞めていく一つの原因に仕事に失敗するということがあります。今日は皆さんにプレゼントとして仕事にしくじらない三原則を伝授しておこうと思います。

それは、

  1. メモを取る
  2. すぐやる
  3. ホウ・レン・ソウ(報・連・相)の実行

の3つです。しくじりの多くは、良く聞かず、メモも取らず、直ぐにやらずに、叱られるような失敗につながるのです。そして、仕事は、報告・連絡・相談という「報・連・相」を実行すれば、失敗をすることが少なくなる以上に、必ず成果が上がります。

両備グループの理念と経営方針

両備グループは「忠恕=真心からの思いやり」を経営理念に、社会への思いやりとして「社会正義」、お客様への思いやりとして「お客様第一」、社員への思いやりとして「社員の幸せ」を中心に企業活動をしています。

行動規範

両備グループの行動規範は「知行合一」、即ち「良いと思うことは必ず実行する」、「すぐやる!必ずやる!出来るまでやる!」です。
「知行合一」は、陽明学の大事な言葉の一つで、いくら多くの事柄を学んでも、実際に実行しなければ、学ばぬことよりもっと悪いという意味です。

この経営理念と行動規範が、他社が出来ない困難を乗り越え、数々の企業再生や資本提携、業務提携へと結びついているのです。 

スピードを身につけた両備グループは、東南アジアで、また、日本でこんな意志決定の速い会社があるのかと言っていただいて、仕事の幅がバリバリ広がっています。「すぐやる!必ずやる!出来るまでやる!」が21世紀の仕事の合い言葉です。

昨年はベトナムのホーチミン市に4温度帯の最新鋭の大型冷凍冷蔵倉庫が完成しました。また、ミャンマーのヤンゴン市でも9温度帯の大型倉庫を起工しました。コールドチェーンを主体に、東南アジアでの事業構築をスピーディーにしていきます。

成功の秘訣は、「すぐやる!必ずやる!出来るまでやる!」であり、また反対にすぐやらないことが大失敗の原因になっているケースが多いのです。

経営テーマ

事業を進めていくためには、時代、時代で経営テーマが必要です。両備グループは「忠恕=真心からの思いやり」を経営理念に、経営方針として社会正義を掲げ、社会にお役に立つ仕事を事業の方向性としています。

そして、経営テーマは、「安全、安心、エコで健康」で、現状の事業の再編成と活性化を行っています。特に、全ての事業において安全を最優先にしていますので、最近は「ご安全に!」が両備グループの合言葉です。

両備グループは、この経営理念と経営方針、経営テーマに沿って、社会や地域の問題解決を図る提案型企業として成長していっているのです。

CMソングで「まちは青春、花盛り」と歌っていますが、花が咲いただけでなく、次世代の実をたくさんつけ始めています。

両備の経営の特色

現在、両備グループの伝統でもあり個性でもある信託経営や、労使‘強存強栄’の思想と新しく構築してきた能力主義的安心雇用、そして、グループの各種委員会やグループ監査本部の設置等の経営システムの整備も進め、徐々に大手に負けない企業体質を作り上げていっています。大手では出来なかった年功序列を改善し、若い人も熟年の人も、能力に応じて70歳くらいまで働ける職場環境が着々と整備されています。

2015年までの3年間の教育で総合職を磨き上げ、その3月31日で過去の全ての役職を返上してもらって、2015年の4月1日から新しい役職で意識改革して再出発をしました。重層的な役職の構造を変えて、プロジェクトチーム並みのシンプルな意思決定方式を取り入れ、リーダーは一人、後はサポーターとしてチームを支えるという考え方です。この思い切った変革が両備グループの真骨頂です。

そして、誠実にコツコツ頑張る社風が、困難な状況でもしっかりした業績を上げられる結果に結びついていると思います。法政大学大学院 中小企業研究所 特任研究員の藤井正隆さんの『ウサギとカメの経営法則』という書籍で、「日本を元気にしてくれる18の会社」の1社として両備ホ-ルディングスが選ばれましたが、その紹介文がふるっていて、「思い切って任せるとネコも働く」と評して、両備グループの信託経営を紹介してくれています。

今日ここに皆さんの入社を祝って集まってくれているグループ各社、各カンパニーのCOOの皆さんに、経営の執行を全面的に任せて、全社独立採算で自立しているから、全ての会社が黒字です。それぞれの企業とのグループシナジーの発揮が、逞しい成長を実現しているのです。

企業即教育体

両備グループは教育産業かと言われるくらい、色々な教育をやっています。両備教育センターと両備健康づくりセンターを中心に各社の専門教育で、人間として、社会人として、専門性のある社員として教育していきます。新入社員教育から先輩が指導員としてついてくれ、仕事のみならず人生まで同じ目線で相談にのってくれます。そして、やる気のある30歳までの社員教育カリキュラムとしてのアンダー30、コーポレート・ユニバーシティとしての経営管理基礎講座(両備大学)、両備大学院としての青年重役制度や、女性経営職・管理職養成講座とこれだけの教育システムを有している企業は大手でも稀でしょう。創立100周年を記念して、地域の人材育成の一助となればと両備大学を一部無料開放していますが、今後はこの公開講座を増やしていきます。

夢を実行しよう!

人生はたったの一回、さてこれをどうやって生きるかです。失われた、あまりにも長かった「20年」で多くの日本人が夢を失い、夢を持つことをためらい、大きな夢を語ることが恥ずかしく、実現可能な小さな夢を追い求めるというような風潮になってしまいました。

今両備グループは多くの夢を実現して行っています。

「小さな幸せ」も大事ですが、どうせ生きるなら夢ぐらい「でっかい夢」を持とうではありませんか!

あなたたちも夢を持っても出来っこないと思い込んでいませんか? 実は出来ると思ったら出来るし、出来ないと思った瞬間出来る仕事も出来なくなるのです。

私が三毛猫の「たま」を駅長にしたとき、「猫に駅長なんか出来っこない」「子どもを引っ掻いたらどうする」「死んだらどうする」とマイナス思考の意見ばかりでした。

しかし、たま駅長は見事に人間にもできない世界の猫駅長を務めて、猫社会を復権させてくれました。

そして地方の経営者に出来っこないと言われた「地域公共交通活性化・再生法」や「交通政策基本法」も、私が和歌山電鐵や中国バスや井笠鐵道を再生していきながら国の法律制定に努力した結果法律を創ることが出来、多くの地域公共交通を救う基盤が整いました。

両備グループは、会社が儲けることだけが目標ではありません。収益を上げていく会社そのものは手段です。目的は社会のため、お客様のための仕事を通じて、社員の皆さんが「幸せ」になることなのです。皆さんを幸せにするには、収益を上げなくてはいけません。

幸せは、「夢」という目標を持って、頑張って達成出来た時に、「出来た!」という幸せ感が生まれるのです。

将棋の神さまとも言われた大山名人の名台詞で「着眼大局、着手小局」という言葉がありますが、着眼大局、即ち大きな夢や着眼点を持って、出来ること即ち小局から始めるのが成功の秘訣です。

両備グループには、「社員の業績=健康×能力×やる気+夢=社員の幸せ」という「社員能力UPの方程式」があります。

「夢」は目標であり、方向性であり、意識なのです。昔から「心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず」と言います。夢や目標がない人にはチャンスが見えないのです。
 
ロボットは夢を持つことが出来ません。「夢を実現することが仕事」ということです。夢無くして働くことは単なる作業をしているだけです。みなさんは、忠恕という思いやりの心で考えながら仕事をすること、夢のある仕事をすることが、21世紀の社会人として生き抜いていくコツになるでしょう。

両備グループは、和歌山電鐵や岡山電気軌道の楽しい電車たちや「海の七つ星プロジェクト」という世界のトップクラスのクルーズ客船の開発をして、交通を単なる移動だけの手段から目的に変えていくという夢を現実化する仕事をしています。また、まちづくりは、不動産業から「歩いて楽しいまちづくり」へ一歩進めて、更に「子どもに楽しいまちづくり」を加えて「楽しい」をキーワードに進めています。ネクスト100年では、AIやIoTやロボットによる新しいくらしや情報づくり、そしてベトナム、ミャンマーをはじめとしたアジアへの進出などで、夢をドンドン実現していきます。

両備グループは、皆さんとともに、来るべきロボット時代や国際化時代を見据えて、おおいに「考えて働く集団」として発展していきます。

以上

ceremony

2017.04.03
両備グループ

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