「おかでんミュージアム+水戸岡鋭治デザイン」グランドオープン! – チャギントンも加わって、凄く楽しい鉄道ミュージアムに –

岡山電気軌道社長 
小嶋光信

「歩いて楽しいまちづくり」の一環で、大正時代からある活きている車庫や修理工場を使って、水戸岡鋭治さんのデザインを中心にした、岡山電気軌道と和歌山電鐵の電車たちに楽しく触れ合える「鉄道ミュージアム」を!ということで整備を進めていましたが、いよいよ今日、グランドオープンの日を迎えました。

市内各所には水戸岡さんデザインのバスや電車が走り、新岡山港にはフェリーが浮かび、街全体の多くの乗り物が水戸岡デザインで埋め尽くされています。さながら、岡山市内が水戸岡デザインの乗り物ミュージアムであり、乗り物アートの街となっていくかのようで、このミュージアムはその中心の核施設という意味合いもあります。

大正13年、この地に本社と車庫が移転した当時は発電事業もしていたので、その電力を使った活動写真館や、遊園地の「偕楽園」、東山温泉があり、玉井宮の門前町のように栄えていました。

この当時の賑わいを少しでも復活させようと、昨年、初めて「ひがしやま備前焼市」を開催したことに続き、この「鉄道ミュージアム」を創ることにしました。活きている鉄道施設を使ったミュージアムは全国でも珍しく、特に、アメリカGE製の1904年製トラバーサー(転線機・遷車台:せんしゃだい)が現在も活躍している姿が見られるミュージアムは世界でも特に珍しいかもしれません。

その上、水戸岡デザインにプラスして、イギリスのテレビアニメで今世界で人気の「チャギントン」とのコラボは、素晴らしい出来栄えです。子どもたちは乗り物が大好きです。日本ではテレビ番組「きかんしゃトーマス」が有名ですが、トーマスに続くアニメとして電気機関車やディーゼル機関車という、今でも日常で使われている電車たちが主役の「チャギントン」はきっと日本の子どもたちの心を掴んでくれると思います。

水戸岡さんが出来上がった他のデザインを使うことはまず無いのですが、素晴らしいアニメだということで、今回チャギントンとのコラボをしてくださいました。水戸岡さんとのコラボでデザインされた「チャギントンルーム」は、思わずチャギントンの世界に入ったようで、楽しく、またチャギントンのプラモデルをプラレールで楽しむことができ、制服で写真を撮ったり、フロアで電車たちと遊んだり、オープンの日から子どもたちの歓声がこだましていました。

さらに、「おかでんシアター」も素晴らしい出来栄えで、水戸岡さんのアイデアによるポッチのついた壁板は音響も良く、このポッチを使って、毛糸や輪ゴムで色々図形を作って遊ぶこともできます。

水戸岡さんには名誉館長に就任していただき、初代の館長は私が務めることにしました。常駐の館長代理には、何とも可愛い「SUNたまたま」が就任しました。初めての館長代理室で、落ち着かずにキョロキョロしていましたが、流石にたま電車わかやま応援館の館長代理を務めた経験が生きてきて、しばらくするとご来館の皆様に愛嬌を振りまいていました。就任式でメダルをかけてマイクを向けると「頑張るニャー!」と応えてくれました。

岡山ガーデンやグレースタワーⅢにできる予定の屋上ポケットパークなどとともに、「子どもたちの楽しいまちづくり」へ向けた取り組みが着々と進んでいます。

okadenmuseum

2016.12.21
岡山電気軌道