両備ヘルシーケア
社長 小嶋光信
この度、岡山市中心部の住宅地としては一等地ともいえる森下町に、住宅型有料老人ホーム「サン・オークス岡山」とデイサービスとショートステイの岡山ケアセンター「両備サン・オークス」を併設した大型複合型介護施設を建設することにしました。24時間対応のワンストップ総合介護サービス事業の複合施設は、岡山では珍しいと思います。
両備グループは、運輸・交通、情報と生活関連の3つのコアを持つ複合企業体で、人を運ぶ、物を運ぶ、情報を運ぶことで、地域のみなさんが安全・安心・エコで健康で暮らしていただけるように、生活の基盤を支える事業を展開しています。
基本的には地域づくり、まちづくりで元気な地域を造っていこうと思っています。
来るべき地域の問題は、少子高齢化で、これは避けて通れない問題です。
従って、私は約20数年前から福祉事業の研究をしていますが、残念ながら世界で最も長寿な国となりながら、もっとも淋しい、不安な老後を過ごす国になってしまいました。それで、少しでもお年寄りの住みやすい地域ということで、タクシー乗務員全員に普通救命の講習を受けていただき、ヘルパーの資格も一部の皆さんに取っていただき、2000年から移送介護を中心に事業の展開を始めました。
両備グループとしては、まず得意な交通・運輸部門で、家庭で介護をされているご老人を寝たきりにしないように、通院や生活の支援をさせていただきました。このニーズはかなりのものでしたが、制度が変わり、2005年には施設型の介護・福祉事業を目指して倉敷に「そよ風」を建設して、本格的な介護事業を始めました。
楽しくデイサービスやショートステイを受けていただくように、リゾート型の明るい施設を、両備グループデザイン顧問の水戸岡さんのデザインで作り、お陰様で皆さんの多くの支持を受け、スムーズに軌道に乗りました。
そして、三洋電機さんが運営されていたサンオークスを、地元の両備なら安心だということで再生させていただくことで、介護付き有料老人ホームの運営の事業を始めました。
これらの事業の展開で分かったことは、ご老人が安心して生活をし、尊厳をもって、出来るだけ家族に迷惑掛けず、自立力を活かして、生きがいをもって老後を過ごしたいと思っておられるということでした。また都会で生活された方々は、人里離れたところでなくて、都会で老後も過ごしたいという要望が強いことが分かりました。
都会は交通が整い、病院や買い物、公園などお年寄りが安心して暮らせる生活インフラが整っているのです。
従って、両備グループとしては都市での「生き甲斐型」施設を中心に事業展開をしていく方針としました。
この森下町は高級住宅地であり、中心部で交通も便利で、日本三名園の後楽園や県立図書館も近く、住むことに誇りをもって老後を過ごしていただけるということで立地しました。
両備グループの運輸・交通、情報、生活関連の3つの事業コアのコラボレーションを図り、両備らしい上質で新しい介護福祉サービスを造り上げていきたいと思っています。
そして、ご家族も、ご利用いただく皆様にとっても、オアシスになるような施設とサービスを目指して頑張ります。