岡山高島屋との資本提携一周年記念セレモニー

両備ホールディングス
社長 小嶋光信

この4月1日、お陰様で岡山高島屋と両備ホールディングスとの資本提携一周年を迎えました。

政令市になったばかりの岡山市から、倉敷市に次いで、老舗の百貨店の火を消してはならないという気持ちで、資本提携をお引き受けしました。多くの岡山市民も、岡山市には二つの百貨店があることが必要との意見が大半でした。

百貨店の構造不況と、地方都市の構造不況の複合不況で、地方では多くの百貨店において倒産、あるいは再生が行われています。実際、百貨店経営をしてみると、思った以上の構造不況で、今まで再生してきた中では、最も手強い相手です。

昨年前半は、予算比一勝四敗一引き分けと負け越しましたが、後半はお客様のご支援に加えて、高島屋と両備グループとの資本提携の効果が表れて、五勝一引き分けで、勝ち越すことができました。

そして、2年目を迎えてすぐに起こった東北関東大震災と福島第一原発事故という国難に、まずみんなで一分間の黙祷を捧げ、そして支援の輪を広げるイベントと、西日本が頑張って経済の下支えをしようと誓い合いました。ミニトレインとヨーヨー釣りのイベントの収益は、全てこの被災への義援金に寄付させていただきます。

資本提携一周年を記念して、両備グループと岡山高島屋で「たまルンカード」を共同発行しました。

  1. 岡山のお客様は現金で買い物をする頻度が高く、現金で買ってポイントがつくカードです。
  2. 会費無料で、中学生以上が持つことができるカードです。

キャラクターには、和歌山電鉄を通じて地方再生のシンボルになったスーパー駅長たまちゃんを抜擢しました。屋上のイベントで、奥様方が「クレジットカードで払うのが嫌いだったのでたまルンカードは有り難い」と言ってくださって、大変嬉しい滑り出しでした。

もう一つの一周年記念が無料のミニ遊園地「たまルンランド」の登場です。昔の百貨店は、楽しい屋上遊園地で遊べて、お子さまランチでご馳走が食べられて、お土産にオモチャを買ってもらえるパラダイスでした。お母さんにとっては子供をご機嫌に遊ばせて、その間ユックリ買い物ができる、一時の安らぎと悦びを生む場所でした。

百貨店の屋上から遊園地が消えて久しいですが、昔懐かしい京山ファミリーランドの遊具を移設して、祖父母、お父さん、お母さんとお子さんたちで楽しく屋上で過ごしていただいて、ファミリーローズでパワーアップしたお子さまランチ「玉手箱」を食べていただいて、お買い物を三世代で楽しめる百貨店を目指します。

私が岡山高島屋の再生を引き受けたのも、子供の頃この楽しかった百貨店で育ったからです。
この二年目が正念場で、楽しく明るい百貨店を目指して頑張ります!


両備ホールディングス