「井笠の奇跡」 – 株式会社 井笠バスカンパニー出発式にあたって –

両備グループ代表:CEO
井笠バスカンパニー社長
小嶋光信

バス業界では密かに今回の井笠鐵道破綻による中国バスによる緊急代替え輸送を井笠の奇跡と言っているようです。

昨年10月12日に路線廃止を発表し、わずか19日で営業を停止して破綻した井笠鉄道のバス路線は、再建不可能と見られていました。
特に極めて労使関係が悪く、過去激しい労働運動に明け暮れた悪い思い出は誰しも記憶に残っていて、小嶋さん火傷するよと多くのご忠告をいただきました。

今日の井笠鐵道破綻を救済できた理由は、

  1. いち早く国と関係の県、市、町など行政がこの救済は両備グループでと私をお訪ねくださったその初動動作の早さと熱意とその後の努力があったことです。
  2. 私の示した処方箋である公設民託の考えが路線復活の最善の道であると対策協議会の三島市長はじめ皆さんが早く理解し、動いてくれたことです。
  3. 行政の事務方の皆さんの短時間で的確な最低限維持の路線、便数の分析と決定があったことです。
    正直この初めてのバス路線の復活と維持への問題を解決する行政の皆さんの業務能力の高さと熱意に敬意を払いたいと思います。プロのバス業者でも手こずるレベルでした。
  4. 市民の皆さんの路線復活への熱意
  5. そして両備グループの中国バスを中心にした、両備労使による強烈なサポートです。
  6. 劇的な破綻で、もともと労使関係が悪かった上に、一部の私鉄組合委員による乗務員が集まらないように働きかける妨害があって、路線再建に必要な人員60名の内30名しか集まりませんでしたが、両備グループ各社と労使強存共栄の両備グループ労働組合連合会の熱き応援チームの結成で、今日まで乗り切ることが出来ました。

    今回は岡山県側を中心にした正式なバス路線の開始で、福山市側は9月まで緊急代替え輸送を続けて条件整備を行い、路線の確保をいたします。
    大事なことは、公共交通を人口減少と少子高齢化が進み、かつ財源の乏しい地方都市で如何に恒久的に残していくかです。これは、井笠地域だけでなく地域公共交通の国家的課題で、今後この問題を行政と一体になって解決して参ります。

    また、失ったバス路線の復活だけではなく、両備グループあげて地域の発展のための縁の下の力持ちとして頑張りますので、皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いします。

    ikasa

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