両備ホールディングス会長兼CEO
小嶋光信
両備グループは、忠恕(=真心からの思いやり)を基本理念に、住みよいまちづくりに頑張っています。少子高齢化社会に対応した都市の在り方を求めて、様々な事業を「安全・安心・エコで健康」をテーマに進めています。
我々も都市のスプロール化、それに伴う車社会の進展に、郊外型スーパーを展開していましたが、「歩いて楽しいまちづくりを」を合言葉にこの10年方向を転換しています。
未来型LRT「MOMO(モモ)」やレトロな路面電車「KURO(クロ)」、自転車も乗せることができる乗合バス「SAIBUS(さいバス)」、ハイブリッドの未来型バス「SOLARVE(ソラビ)」など、歩く補完としての楽しい乗り物の導入と、都心居住に先鞭をつけた県内最高層マンション「グレースタワー」、都心開発のモデルとしての出石小学校跡地の開発など、岡山の都心に住むことを誇りに思えるまちづくりを目指して展開してきました。
少子高齢化とともに、コンパクトシティが現実味を帯びてきて、さらに生活もコンパクトライフへとご高齢の皆さんや若者のニーズが高まっており、再び街中の小粋な店づくりが求められています。
そこで、この度両備グループでは、郊外型ショッピングモールの「Platz(プラッツ)」、ちょっと高級な品ぞろえの「PARKS(パークス)」についで、「森のマルシェ」という都市型のミニスーパーを開発しました。
地鎮祭では、各町内会の皆さんが、異口同音に「この近辺のマンションも一人、二人のご老人たちや単身生活者が多く、遠くへ買い物が出来なくて困っていたので、出店はありがたい」「家の大きな冷蔵庫だと思って、買いだめせずに、必要な物だけを買えば済む」と喜んでいただけたので、我が意を得たりでした。
約85坪という小さなお店ですが、旬でナチュラルな最寄品に特化して、一人、二人の生活をするのに、無駄のない、楽しい、美味しい品ぞろえをしたいと思います。大型店の良さ、このような生活を支えるミニスーパーというお客様のチョイスをしっかり受け止めて、ミニスーパーは小回りを利かせて生活密着で町の隙間を便利にしていきたいと思います。
「日本一お年寄りが活き活き暮らせるまち」「若者が夢を持てるまち」を目指して頑張ります!