両備グループ代表兼CEO
小嶋光信
バーチャルなトラベル事業とカフェを融合させた日本で初めて、世界で初めての「トラベルローズカフェ」が岡山高島屋８階ファミリーローズ内にオープンです。
百貨店の中心顧客層は中高年のお客様ですので、
- インターネットでは旅行情報の検索の使い方が分からない。
- インターネットでは予約が上手くいかない。
- インターネットでは旅館、ホテルや食べるところなど良い悪いの評価が良く分からない。
- 簡単な旅行ならインターネットで手配できるが、あっちこっち行くツアーになると、自分では手配が面倒すぎる。
- 旅には拘りがあって、色々情報が欲しいが、ツアー会社の店頭では他のお客様のご迷惑になるので長々と聞くことができない。
など多くの声を聞きます。
ツアー会社の店頭の良さ、インターネットで自由自在に調べる楽しさ、予約の煩わしさからの解放、カフェで楽しみながら友達や親しい仲間とワイワイ旅行を作り上げたいなど、お客様には楽しい旅を創るのに色々の問題点や想いが膨らんできます。
一方、旅行業者サイドから言うと、ほとんど手離れの良い旅行はインターネットで個人が自ら手配してしまい、手間のかかる割にあまり金額にならない旅行ばかりがカウンターに来るので、全国的に旅行業の個人対応カウンターは減っていき、団体中心になっている傾向が顕著です。地方都市になると旅行業者自体がいなくなってしまった地域も珍しくなくなりました。
百貨店内の旅行業のカウンターも、ご多分に漏れず採算が厳しいので、多くの地域の百貨店では姿を消していきました。
岡山高島屋も同様で、地元業者の皆さんが長く本当に頑張ってくださいましたが、ついに今年度に入って退店されることになりました。店内の旅行カウンターでは商売にならない旅行業ですが、百貨店の中心顧客の皆さんは買い物と同じように旅行を楽しみたい年齢層で、何とかこのご要望にも応えなくてはなりません。
人を常駐させると商売にならないので、バーチャル店舗展開を両備観光グループの幹部の皆さんに指示しました。幸い両備グループは、観光業も情報産業も、飲食業も展開しているので、そのグループ力の複合化を上手く図り、岡山高島屋の幹部のみなさんと、両備グループの観光に携わる幹部が知恵を出し合って、旅に行くまでの楽しさを創る拠点としてバーチャルなトラベル事業を「トラベルカフェ」という形に纏めてくれました。
カフェ部門はファミリーローズのスタッフが担当をしてくれますから安心です。
大手旅行各社のカタログもそろい、６０インチのテレビでは世界の観光地風景が映し出される中、小粋な紅茶やコーヒーやケーキ、軽食を楽しみながらみんなで語り合い、旅行の構想を練って、細かい手配や情報はテレビ会議で両備グループのトラベルローズカフェ担当者がお相手してリアルに旅行を創り、支払いも勿論ファミリーローズで出来ます。また県内の両備グループのリアルなカウンターでの取り扱い内容もトラベルローズカフェから利用できるようになっています。
多様なお客様のニーズに対応でき、ゆっくりお茶でも飲みながら旅行の情報や相談が出来る、リアルとバーチャルとアナログとデジタルを融合したハイブリッドなトラベルカフェに仕上がりました。
このアンテナショップの完成度を磨いて、新しい業態としてのバーチャルトラベル事業を大いに全国に展開していきたいと思います。
