平成26年入社式式辞

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代表メッセージ
平成26年入社式式辞

Message代表メッセージ

2014.04.01

両備ホールディングス社長　松田　久

皆さん入社おめでとうございます。期待と不安が交差する社会人としてのスタートだと思います。
あなたの人生の大切な起点である社会への扉を開ける時です。
おそらく今、心の中でやる気一杯の自分を感じていると思いますが、感じていない人は今からでも遅くないですから緊張感に溢れる自分を見つめてください。

選ぶと言うこと

私たちは両備グループの一員としてこの場所で今の時間を共有しています。もしもあなたが別な会社に就職の道を選択していたらここには居ない訳ですから、今ここに私たちがいるということ自体、非常に有り難いことが起こっていると認識を新たにしてください。

あなたは社会人として生きていく道を選んで歩み始めようとしていますが、実は今までにも多くの選択をしてきました。どの学校に行くかを決め受験をして入学をする、忘れてはならないのは学校も皆さん方を選んだということです。そして理科系か文化系か部活としてのスポーツ、文化的活動もどうするか悩み結果的に自分の道を選んでその道を歩んできました。人それぞれです。

これからも選択の連続です。常に何かを選び何かを捨てる。中途半端にはできません。特に仕事の上において何を選択するかは極めて重要です。分かり易くするためにたとえ話をしましょう。あなたにもいずれ伴侶を得る時が訪れるでしょうが、それぞれが皆違う人を選びます。誰かと同じ人とは一緒にはなりません。選択とは簡単な事のようですが、人生の中でそれぞれ一つ一つが異なり、違う結果を生み出す大変重要な事なのです。

そして、ご両親、ご家族は無条件の大きな愛情を注いであなたの歩みを見守ってくださいました。親子や血縁関係はお互いに選ぶことができない唯一の尊い人間関係です。ご先祖様を敬うとともに、育てていただいたご両親、ご家族のご恩に素直に感謝し、その気持ちを表現してしっかり伝えてください。

これからは社会人として、あなたの道を誰かに言われて漫然と歩んでいくわけではありません。あなたが自分の意志で自分の道を選んで歩んでいくのです。それ以外にエネルギーはどこからも湧いてきません。あなたにしかできないことなのです。自分が選んだ道をいい加減に生きることなんてできますか。だから自分が歩む道を選択できる能力を早く身に付けてしっかりと自覚してください。

道を究めるということ

自分で選んだ道は究めなければ何の意味もありません。両備グループを選んだ限り、ここで道を究めてください。これからあなたは集合教育を受けた後、それぞれの職場で教育を継続しながら仕事が与えられます。一見、それは自分で選んだ仕事ではなく誰かに与えられた仕事に見えます。
だから、人によっては気が入らずにその仕事をいい加減にすませてしまうことがあります。それは大間違いです。社会人としてあなたは未だ自分で道を選べるほどの能力が開発されていないので、会社が皆さんの道を切り開く為のサポートをしているのです。本来、会社はあなたが社会人として早く自立してもらいたいのですが、それをサポートする教育、訓練が必要で、両備グループは長年にわたる教育システムの充実で大手企業にも匹敵する教育システムを構築しています。積極的に活用して自分を磨いてください。

最初は与えられた目の前の仕事に一心不乱で取り組んでください。そうすれば必ず良い結果が出ます。一歩ずつ前進すれば次の仕事が来る。更に一所懸命に取り組めば次の結果が出ます。この連続がやがて評価されて社会人として認められるようになり、自立の時がやってきます。そこからが本当の意味での社会人です。やがてあなたにも部下ができ人を育てる側になります。自分の道を究めることで社会から認められる存在になり、あなたはその分野でのリーダーになるのです。その分野でのリーダーになればもっ広い分野での応用が利くようになります。

時間の大切さ

今、社会人としてスタートを切った全ての人に公平に与えられているものは時間です。限られた時間の中でやがて能力に差が出てくる最大の原因は時間の使い方に差があるからです。同じ時間で倍の価値を生み出せば誰が考えても倍の能力判定をします。長時間かけて同じ結論を出しても、世の中のスピードがそれより早ければ遅い選択は何の意味も持たないのが現在のグローバル感です。

決断の速さと実行力を養うのは現場力を磨くことです。現場力は自分の道を究める過程で繰り返す実践的教育と訓練です。その背景に基盤となる理論的教育があります。そして、時間を有効に使い、成長を重ねる連続性の中で改善改革があり閃きがあり想像力が開発されます。その結果がリーディングカンパニーへの道を開いてきます。

両備グループの成長は皆さんの成長の集合体です。あなたの成長が会社の成長なのです。
人生の多くの時間を仕事に掛ける訳ですから、輝く大いなる人生はどれだけ大切に時間を使うかに掛かっていると言えます。
実は、仕事ができる人は良く遊びます。逆説で、良く遊ぶ人は仕事ができるとは限りませんけれどもね。漫然と仕事をしている人は遊ぶのも下手なのです。