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2014.06.25

両備ガーデンに本格的手打ちそば処「無哀荘 真金堂」オープン!

両備グループ
代表兼CEO 小嶋光信

日本一のそば処を、両備ガーデンの庭園にある蒜山地方から移築復元した築150年以上の茅葺き屋根の古民家で開きたいと積年プランを温めていましたが、日本一の蕎麦打ちをしたいと志望する名人に恵まれず、夢の実現を諦めかけていました。

ところが、昨年春、両備グループで資本提携をしている岡山高島屋で、開店以来40年間皆さんに愛されていた蕎麦屋の真金堂(まがねどう)を閉めるということなり、私の昼の楽しみな店の一つでもあったので、大変残念に思っていたところ、お店を閉めた真金堂の跡取りが暇にしているという風の便りが届きました。そこで、サルボ両備が運営している岡山高島屋のファミリーローズで真金堂の蕎麦と蕎麦つゆや出汁を供給してもらって、蕎麦を愛するお客様に提供することにしました。お客様の評判も良く、本格的蕎麦を残して良かったと思っていた時、ヒョッとこの腕なら日本一を目指せるし、拘りのそば処をやってくれるのではと思って、思い切って彼に構想を打ち明けました。

何せ岡山市の東のはずれ、吉井川の河畔にあるロケーションで、ついでに蕎麦を一杯という場所でもなく、はじめは難色を示していましたが、まずそのロケーションと茅葺き屋根の古民家を見てもらうことにしました。

茅葺き屋根の古民家を一目見て、彼の夢が広がり、「ヘリコプターで東京から食べに来てくれる蕎麦屋を創ろう!」と意気投合して開発プロジェクトが始まりました。
プロジェクトは松田(敏之)副社長に一任し、経営戦略本部、クリエイティブサポート部と、サルボ両備、両備住宅の連合部隊で進めました。

真金堂さんの意向を限りなく尊重するように指示し、要所要所の相談があったこと以外は一切任せて、途中で見に行かないように我慢しました。どうしても見ると口を出すことになり、真金堂さんのお店づくりが両備の価値観とごった煮になってしまうからです。「拘り」とは一人の価値観の発現なのです。

茅葺き屋根の古民家群は、 1977年に芸術と文化、レジャーとスポーツの総合施設として完成した両備ガーデンの庭園内にあります。当時の岡山県知事であった三木行治さんが県北ダム開発時に沈んでゆく民俗学的価値の高い古民家群を惜しまれて、故・松田基さんに移築保存を依頼され、両備ガーデンで保存することになりました。

本当に岡山市内でありながら、異次元の空間に来たような、ゆったりとした心地になる庭園で、その景色を眺めながら、岡山市で80年以上営業されている老舗の真金堂の蕎麦の味に舌鼓を打っていただけたら幸いです。

また、岡山では唯一現存する(全国的にも珍しい)明治期の茅葺き屋根の船頭小屋も移築保存されています。両備ガーデンは、これらの古民家を維持・保存する事も主目的の一つとしていますが、ぜひ多くの方にご来園いただき、ご覧いただければと願っています。

「そば処」の命名を真金堂さんにお任せしたら「無哀荘(ぶあいそう) 真金堂」と返答がありました。無愛想な彼なりの命名(笑)だと思いましたが、無哀とは「メイピース=平和を祈る」から名付けたとのことです。

この岡山県東部は、世界遺産を目指す閑谷学校、備前焼、備前長船刀剣博物館、そして、郷土岡山が生んだマルチアーティストの竹久夢二の生家もある県内有数の文化・観光ゾーンですが、これらを活かす文化性の高い食の施設が乏しく、そのこともあって「無哀荘 真金堂」を整備することにしました。
この店が地域の発展に寄与し、「日本一のそば処」として全国からの来訪者が絶えない店となるよう頑張ります。

【メニュー 一例】
ざるそば:850円
なめこおろしそば:1,280円
鴨せいろそば:1,780円
昼懐石(要予約):2,500円・3,500円・5,000円
夜営業時間:2日前までに要予約 (18:00~21:00) 
      懐石/5000円、おまかせ懐石/8000円
物  販:蕎麦関連商品 420円~2400円
酒  類:600円~

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無哀荘 真金堂
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