福を招く三毛猫「ごたま”ふく”駅長」デビュー!

和歌山電鐵

社長 小嶋光信

いよいよ和歌山電鐵の三毛猫の「隠し()ま」の「ごたま」が、“ふく”駅長として2025年1月7日(火)に登場です。

日本各地や世界中から、猫駅長に会いたいと和歌山電鐵に多くのお客様にいらっしゃっていただいているのですが、「働き方改革」で猫駅長の皆さんももちろん休みを取ります。

以前から「たま駅長」の公休日に貴志駅長の代行をするためニタマ駅長を配置し、「たま駅長」が「たま大明神」になったことで「よんたま駅長」が登場しました。

しかし、「ニタマ駅長」が公休で「よんたま駅長」が貴志駅長の代行をする間は、伊太祈曽駅の猫駅長室が空っぽになっていることをお客様が残念そうにされている様子をたびたび見かけて、気になっていました。

何とか猫駅長の増員を!と思っていたところに岡山県の瀬戸内市牛窓の知人から県北の新見市に2021年1月28日生まれの三毛猫の子猫がいて、その里親を探しているとの情報をもらいました。そのお宅では柴犬を飼っていて、どうもその犬との折り合いが良くなかったので里親探しをされていたそうです。

そこで、この三毛猫に会ったところ、何と!まさしく福を呼び込む「かぎしっぽ」だったのです。即座に里親を申し出て、岡山電気軌道内にある“訓練をしない”「猫駅長訓練所」に入所、約3年間の適性検査と岡電での案内係を経験した後、昨年末、私の最終面接に合格して今日の発令となりました。大変、人懐っこい猫で誰にでも懐き、物おじもせず、爪も立てず、猫駅長の素養はトップクラスの成績でした。

「かぎしっぽ」の猫は、日本や中国ではしっぽが蔵の錠前の鍵のようなので、「財産を守る」といわれ商売繁盛のお守り猫として大事にされてきました。またヨーロッパでも鍵のように曲がったしっぽで「幸せを引っかけてくれる」ラッキーキャットとしてとても縁起が良いと言われています。

日本だけでなく、中国やヨーロッパで幸せを呼ぶといわれる「かぎしっぽ猫」で、その上、三毛猫でもある「ごたま」はまさしく“福“を呼び込む“副”駅長として、両方の意味をかけて平仮名で「ふく駅長」と任命しました。

「ニタマ駅長」も「よんたま駅長」も待ちに待った部下ができて、「ハッピーだニャー!」「ラッキーだニャン!」と大喜びし、早速「フー、ハー」と叱咤激励をしていました。任命式では貴志川線の未来を“つくる”会、和歌山県や和歌山市、紀の川市の幹部の皆さんもお祝いに駆けつけて、偶然、任命式に遭遇されたラッキーなお客様とともに「ごたま “ふく”駅長」の登場を祝福してくださいました。

お天気も昨日の雨日とは打って変わった快晴に恵まれ、任命式の日までラッキーで、「たま大明神」も新人の登場を心から祝福して目を細めて見守ってくれているかのようでした。