だんだん良くなる両備のQC(RQC)活動! 
―楽しい活動が和気あいあいのチームと成果を創る―

両備グループ

代表 小嶋光信

第12回目を迎えた両備グループのQC(RQC)活動は、いつもながら何となくウキウキと楽しそうな雰囲気の中に発表者の皆さんの程よい緊張感を感じる大会でした。

今年の発表チームは、井笠バスCの1チームが増えて計8チームとなり、いずれ劣らぬ発表内容で、寸劇風のチームあり、楽しい被り物で発表をコミカルに仕上げたチームありと、各チームが工夫を凝らして発表内容を活かしていました。

審査委員をしていただいたJFEスチールや三菱自動車工業、村田製作所というメーカーの皆さんから見ると、T&T部門のサービス業中心のチームにシステムズやテクノモビリティーCが加わった他業種混合のRQCの発表は新鮮に感じていただけたのではないかと思っています。

両備グループのQC活動は昭和40年代からの長い歴史を誇っていますが、「発表のための発表」という形骸化に苦しみ、一時中断していました。しかし、業務改善や生産性向上を論理的に進める方法としてQCに勝る分析手法は無いということで、無理やり進めるQC活動ではなく、自発的に活動して参加するQCの進め方に変えて以来、現在では全国的にも注目されるチームが生まれてきています。両備バスCの玉野営業所や岡山営業所等の全国的な大会で受賞したチームをはじめ、QC活動の指導者の皆さんがマンネリにならないようメンバーを上手く導けるよう工夫してくれていること、そして、職場上司のバックアップや事務局の熱意が活動への原動力になっていると思います。

今回の受賞チームは下記の通りです。

金賞「西大寺って117(いいな)」チーム
両備バスC西大寺営業所
テーマ「職場における情報伝達の改善!~マニュアル化で伝達ミスの削減を!」
従来の口頭伝達のみの教育における情報伝達ミスを分析し、
如何に防ぐかという視点で業務マニュアルを作成した。
非常に現場に即した業務マニュアルで、
今後とも多くの効果が期待できる。
銀賞「スカイマスター」チーム
両備システムズ インフラ・プラットフォームC
テーマ「リアルタイムに職場を確認することによる作業の効率化」
ベテランから若手へのスキル継承が技術者の課題だが、
現場にいつもベテランがいて指導することは出来ないため、
ウェラブルカメラを使ってベテランのバックアップを受けながら
業務効率化や属人化の解消をするという
大きな効果が期待できる優れた改善と言える。
銅賞「おいでよ吉備工場」チーム 
両備テクノモビリティーC
テーマ「地域に愛される会社になろう!」
吉備中央町の野鳥の仏法僧は絶滅危惧種であり、
廃棄予定のパレットで巣箱をつくり繁殖を図ったり、
池を工場内につくって地域の淡水魚を飼育したり、
地域の皆さんとも共生して
両備の「忠恕=真心からの思いやり」の実践で
地域貢献を図っていることはユニークな取り組みと言える。

    今回、初めて参加した井笠バスC笠岡営業所「狭路の達人」チームの「笠岡駅前がヤバい!」、両備システムズ経営推進本部{学びの環境つくり隊}チームの「アンラーニング&リスキリングで「働く」をアップデート~リスキリングアワード2024へチャレンジ!~」、国際両備フェリー岡山航路部「サービススマイリーズ」チームのテーマ「ホスピタリティーアップで安心な船旅を」、HD両備トランスポートC群馬支店「健康お助け隊」チームの「働く仲間の健康増進」、両備バスC玉野営業所の「Teamしょうちゃんず」の「防災意識の向上~お客様と社員の命を守るために~」の各チームも本当に活き活きと活動していて、その熱心な姿に感動しました。

    来年は、両備グループを挙げて生産性の向上に取り組みますが、このQC手法を取り入れて論理的かつ客観的に改善を進めることができると、きっと大きな成果が出ると思います。

    やる気の若手に是非、QC手法を学んでもらって、ベテランが指導しながら自発的に職場の改善を心掛けたら、若手とベテランのコミュニケーションがとれるだけでなく若手の育成と成長も図れて一石二鳥でしょう。