岡山総社IC流通センターGLP向け二期工事竣工!

両備ホールディングス会長兼CEO 
小嶋光信

岡山県が物流・流通センター機能で中四国一となることを目指して頑張ってきた地域開発が、今日のGLP向けの二棟目の約8万平米の流通センターの竣工でほぼ達成が見えてきました。

ちょうど岡山空港へジェット機が着陸するルートからその巨大な施設が見え、総社市の入り口に当たるインターチェンジの風景が一変し、「そうじゃ」から「そうこじゃ」に変わったような発展ぶりです。

岡山県の発展には交通拠点性を活かすことだと常々言われてきました。東西南北に伸びた高速道路網と、新幹線に空路を加えた交通の利便を活かした地域発展が望まれますが、それを活かした物流や流通基地が一番であるという分析を20年前に行なって、早島(岡山県都窪郡)の8万坪の分譲住宅用地を用途変更して早島コレクティブタウンとして物流・流通センターとして開発し、成功することが出来ました。

第二弾として総社の開発を手掛けることになりましたが、インターチェンジ近くにこれだけ広大な土地の開発は、今後岡山でも難しいでしょう。

地権者の多かった地域を纏められたのも、地域の皆さんがこの地を発展させようという熱い思いと、担当した岡山まちづくりカンパニー長の川上さんはじめ皆さんの努力の賜物だと思っています。
今までの倉庫は、幹線輸送で蓄積型のダム型倉庫から、宅配や輸送の小口化の進展で、ワンストップ型に変化してきましたが、効率一辺倒の物流から、

  1. 台風や風水害などの天候変動
  2. 地震や津波という災害
  3. 火山帯の活動
  4. 原発の事故

などへの対応など、如何に物流の安全・安心の担保と、いざというときに商品の供給や部品を切らさないというリスクマネージメントが必要になりました。これらの問題をクリアに出来る地域は、実は日本全国広しといえども岡山市、倉敷市など県南の一部地域しかありません。

この立地性を十分活かしていくことが大事であり、お客様に正しい情報を伝えることが最高のマーケティングだと思います。
早島や総社の地なら、一時間圏内に550万人、二時間圏内なら1260万人という背後人口に恵まれ、それは名古屋に匹敵する人口カバー率です。
広島に物流拠点を造るより、はるかに効率的であるとともに、その物流コストも2~3割安いという分析結果を活用することだと思います。

GLPさんに、早島に続いて総社にこのマルチテナント型の物流センターを2棟造っていただいたことで、岡山の物流拠点性が中四国で確固たるものになりました。今後も地域の発展の大きな起爆剤になると感謝し、両備グループあげてテナントの誘致も協力させていただく所存です。

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両備ホールディングス