経営サポートカンパニーの改組と、人が活きる組織に向け「人財本部」の設置

両備ホールディングス会長兼CEO
小嶋光信

経営サポートカンパニーは、現場主義の両備グループの信託経営を支える縁の下の力持ちとして、本社とか管理本部とかいう現場の上に位置する組織でなく、あくまでも「現場の実務の執行を支援する組織」として設立しました。

今回は、人事部を「人財本部」に格上げして、人事部、グループ人事企画部、労務部、グループリクルート部の4部体制に拡充することにしました。

今までは、現場の労務中心の人事部でしたが、名実ともに人財本部として、人財を確保し、人財を育て、人財を創り込む教育と評価とがリンクした人事体制で、適材適所を図れるよう大きく舵を切ります。

また、グループ人事企画部では、それらの実現のための企画を行います。人財を確保すべく、グループリクルート部に改称して、リクルートや中途採用のやり方を抜本的に見直すこととします。

「社員の幸せ」実現のために、働き方にもメスをいれ、両備ハッピーライフプロジェクトの一環として、組合などと共に社員の幸せのために適度の残業と、連続した休暇を取れる体制を確立することで労務管理力を高めていきます。

併せて、IT化で給与や社会保険の実務を効率化できるよう図ります。

創夢本部の総務部には、

  1. 経営層をサポートできる体制を再構築すること(グループの全体的なコミュニケーターとして、連絡、調整、業務を行うこと)
  2. 総務として大企業に負けないIR、CSRなどの新たな取り組みを行うこと
  3. 社会貢献の事務局としての機能を図ること
  4. 総務委員会の活性化並びに総務の機能を明確化し、全社のサポートを行うこと
  5. グループ全体の連絡、指示へIT化を進化させること

という重点項目をミッションとして加えていきます。

財務本部では、

  1. 経理中心の財務部を名実ともに財務本部として大企業に負けない財務戦略を立案し、運用管理を行うこと
  2. 新たな調達スキームを学び、不動産以外の事業への流動化の活用などを行うこと
  3. 経営の意思決定に対するブレーキ役となり、各種リスク分析を提案すること
  4. 毎月の数字の報告は中身の分析を行い、経営判断ができる材料を提供すること(IT化含む)
  5. 赤字事業、赤字企業の主導的改善を図ること

というミッションを重点的に行います。

調査・企画・立案というシンクタンクの要としての経営戦略本部も含め、大企業並みの組織力と管理力を発揮するためには、どうしても少ない人財をいかに活用するかがポイントです。各社・各カンパニーの良きパートナーとして、明るく楽しい経営サポートカンパニーに変身していきましょう。

両備ホールディングス