両備グループ CEO
小嶋光信
皆様、本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
両備グループは昨年、創業115周年の節目を迎えました。その感謝を込めた記念事業の一環として、2024年のプレイベント(高橋大輔トークショー)にて「2年以内に、岡山が生んだ世界の高橋大輔さんのアイスショーを、地元・岡山で実現したい」と皆様にお約束をいたしました。
岡山で大輔さんのアイススケートショーをどうしても実現したかったのには、大きな想いがあります。 それは、彼の偉業に対するお祝いとして。そして何より、彼のアスリートとしての「ORIGIN(原点)」である岡山で、彼をこれまで慈しみ育てられたご家族の皆様、熱心にご指導されたコーチ陣、温暖なこの地でスケートリンクの運営を支え続けてくださる関係者の皆様、そして温かく見守り続けてきた地元の皆様や全国のファンの皆様へのお礼として、この舞台をお届けしたかったからです。
そして本日、その夢が実を結び、2027年3月4日・5日・6日の3日間にわたり、アイスショーを岡山国際スケートリンクで開催できますことを心より嬉しく思っております。
高橋大輔さんとの出会いと「諦めない心」
大輔さんとの出会いは、彼がまだ小学生の頃にさかのぼります。当時、私は岡山県スケート連盟のお世話をしておりました。2005年の岡山国体に向け、なんとか冬季国体で入賞できる選手を育てようとしていた際、倉敷のSコーチから「ステップが非常に素晴らしい少年の選手がいる」と紹介されたのが、幼い頃の大輔さんでした。
2002年に「世界ジュニア選手権」で日本人男子初の優勝を果たし、2010年「バンクーバーオリンピック」では日本男子初となる銅メダルを獲得。まさに岡山が世界に誇る宝です。
私が大輔さんを何より素晴らしいと感じるのは、その「深い郷土愛」です。世界で活躍するトップアスリートとなっても、「お世話になった地元・岡山の力になりたい」と、演技時間の違うJAPANの選手でありながら2005年甲府での冬季国体に出場し、岡山県をフィギュアスケート成年男子初優勝へと導いてくれました。あの瞬間の感動は、今でも私の心に深く刻まれています。
そしてもう一つは、「どれほど転んでも立ち上がり、決して夢を諦めない生き方」です。
2008年の大怪我からの見事な復活劇。オリンピックで銅メダルを獲得された際には、「どんな体勢でも猫はちゃんと着地する」という言葉とともに貴志駅のたま駅長の写真で作った「たま守り」カードを私が渡していたエピソードが東京の新聞等でも取り上げられ、話題となりました。
その後も世界選手権での日本男子初優勝、一度引退されてからの現役復帰、そしてアイスダンスという新たな未知の世界への挑戦――。彼はフィギュアスケートの世界において、常に「日本初」のサプライズと感動を届け続けてくれています。世界の頂点を極めてもなお、挑戦をやめないその姿は、私たちに大きな勇気と希望を与えてくれます。
奇跡の地・岡山から、未来の子どもたちへ
考えてみれば、岡山は雪や氷に馴染みが少ない温暖な地域です。そのような土地から世界を魅了するトップスケーターが生まれたことは、一見すると「奇跡」かもしれません。
しかしその奇跡は、大輔さん本人の人一倍の努力と、ご家族の深い愛、地元の指導者の皆様の情熱、そして地域全体の温かい応援が重なり合って紡ぎ出された「必然」でもあります。
岡山が大輔さんを育て、今度は大輔さんが岡山の子どもたちに夢を届けてくれる。 これほど美しく、素晴らしい故郷への恩返しがあるでしょうか。
両備グループもまた、115年の長きにわたり地域の皆様に育てていただいた企業です。これからも大輔さんのように、どんな困難にも負けず挑戦を続け、地域に夢と幸せをお届けしてまいりたいと思っております。
今回のアイスショーが、子どもたちには「夢は諦めなければ必ず叶う」という希望を、大人の皆様には「いくつになっても挑戦できる」という勇気を届ける、かけがえのない舞台となることを心より願っております。
来年3月、岡山の氷の上に、たくさんの夢と感動の花が咲き誇ることを楽しみにしております。
最後に、この素晴らしいショーの実現に向けてご尽力いただいたすべての皆様に、心からの感謝を申し上げます。
大輔さん、おかえりなさい! そして岡山に、また新しい夢をありがとうございます!





