貸切バス受発注システム「mobitas」発表

両備グループが全国のバス事業者と旅行会社をつなぐ
新たなプラットフォームを開発(特許出願中)

両備グループは、観光・モビリティ業界の構造的課題を解決し、業界全体の生産性と持続可能性を飛躍的に高める新たなデジタルプラットフォーム「mobitas(モビタス)」を2025年9月18日に発表いたしました。

全国のバス事業者と旅行会社をシームレスにつなぐこのシステムにより、業界横断の共創によるDXを推進し、特許出願中の独自技術を活用した“生産性革命”の実現を目指します。

業界横断の共創で生まれた“現場発”DX

両備グループの「株式会社MIRAHOOP」(ミラフープ|両備グループ新設会社、所在地:東京都港区、代表者:代表取締役 浅尾誠)が開発した「mobitas(モビタス)」は、2022年2月に発足した「貸切バス業務改革連絡会」(バス会社および旅行エージェントなど約140社参画)で業界横断の共創体制のもとで開発されました。現場の声を徹底的に反映し、紙・FAX・メール・電話に依存していた従来の受発注業務を、ワンストップでデジタル完結できる仕組みへと進化させました。これにより業界全体が著しい業務の効率化と生産性向上を実現できるうえ、さらには環境負荷の軽減やコンプライアンス遵守にも寄与します。

両備バスの試算では、本プラットフォーム導入により、見積もり算出に関わる業務が、年間7,500時間から2,500時間に削減する見込み(10人での総時間)で、人件費の換算するとひと月約100万円(時給2,500円)の削減効果が得られる想定です。

「mobitas(モビタス)」の主な特徴と導入効果

  • 車両の空満情報の可視化によりリアルタイム表示が可能 
  • 概算見積機能や見積自動応答で即時に見積額の把握が可能 
  • ステータス管理による業務の透明化を実現 
  • 情報の一元化で処理時間を短縮 
  • 自動運賃計算と編集機能による正確な見積算出が可能 
  • 自動回答機能で迅速な見積返信が可能 
  • シーズン別運賃設定・旅行会社ごとのグルーピング機能の実現

特許出願中の独自技術で業界DXをリード

両備グループの貸切バス受発注システム「mobitas」は、複数件の特許出願技術を活用しています。

①貸切バス受発注業務のデジタル化(特開2024-076269)
紙・FAX・電話・メールなどアナログな手段で行われていたバスの見積・発注・管理業務を、クラウド上のプラットフォームで一元化。旅行会社とバス事業者を直接つなぎ、業務効率化・生産性向上・コンプライアンス強化を実現します。

②生成AIによる行程表自動解析・登録(特許4件出願中)
旅行会社が作成する多様なフォーマットの行程表を、生成AIが自動で解析・補正し、バス区間のみを高精度で抽出・登録。地名の曖昧さや複数候補もAIと地図API・座標DB連携で自動判定し、バス事業者・旅行会社双方の業務負担を大幅に軽減します。

サービス開始・今後の展開

2025年9月18日に岡山エリアで実証運用を開始し、2026年4月には全国グランドローンチを予定し順次エリア拡大予定。今後は観光バスのみならず、観光船やジャンボタクシーなど他モビリティ領域への拡大も視野に入れています。

図の展開エリアは現段階の想定です。展開次期、展開順序をお約束するものではありません。

新会社「株式会社MIRAHOOP」について

MIRAHOOPロゴマーク:両備グループの輪に別々の輪が重なり合い、様々なカタチに変化して未来をつくるというイメージを表現しました。

両備グループ(本部:両備ホールディングス株式会社)は、2025年6月30日付で、ITプラットフォーム事業を手掛けるシステム会社「株式会社MIRAHOOP(ミラフープ)」を設立しました。MIRAHOOPは、「ともに歩む、未来のために」をブランドスローガンに掲げ、社会課題の解決と持続可能な未来の創造を目指し、観光・モビリティ業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、業界全体の生産性向上と働き方改革を通じた魅力度向上に貢献してまいります。