CIOインタビュー

私が、若手の提案に、
「まずは、やってみよう」
と予算をつける理由。

小野田 吉孝さん
  • 両備グループ CIO Chief Information Officer:最高情報責任者

小野田さんがトップとなってから、「両備システムズ」は、若手メンバーがスキルアップする仕組みを整え、「やりたいこと」が実現できる環境を充実させてきた。ブランドコンセプトの「ともに挑む、ともに創る。」も社員自身が議論を積み重ねて見つけた言葉だ。
公共・民需インフラを支える西日本一のICT企業を目指し、2030年売上高500億円を掲げる小野田さんは、その目標達成のためにも、徹底的に「ボトムアップ」にこだわるという。

自社データセンターという心臓部から、セキュリティ、開発、ネットワーク、クラウド、AIまでトータルでグローバルに提供する実装力が、大きな武器だ。全国の約8割にあたる約1300の自治体に、両備のシステムや技術が導入されている。

CHAPTER

チームを結ぶ
「共通言語」
心は一つ。

社員が総じてとても丁寧で、モチベーションが高いと評価される同社。それは、小野田さんの組織作りにあるのではないかと思い、聞いてみた。

「人を育てる」うえで大切にされていることは何ですか?

新規事業や業務改善アイデアをプレゼンしてもらう投資審査会、また「イノサバチャレンジ」という社内公募プロジェクトは、優れた提案に賞金を出します。人事制度も独自。「これをやらせるとすごい」っていう専門スキルを、昇給や昇格に反映しています。理系・文系に関わらず、「トガった」人財が輝ける土壌づくりに力を入れています。
中堅社員が中心になって作っている「Ryobi Systems Group Way」という教育カリキュラムがあります。目指すべき組織、チーム、人財づくりについての行動規範を、研修で全員に浸透させていくのが狙いですが、一番の目的は、「共通言語」を作ることです。多様な価値観の人が、同じ言葉のもとで目標に向かっていこうという共通のマインドを大切にしています。

ブランドコンセプトの「ともに挑む、ともに創る。」も、社員が決めたそうですね。

そうです。経営理念である「忠恕(ちゅうじょ)」を基にボトムアップで生まれました。一人では、一社では、解決できない課題は、顧客やパートナーと手を取り合って解決していこうという決意の表れです。

CHAPTER

失敗上等。
挑戦を支える風土が、ここにある。

チャレンジを奨励されていますが、失敗をどのようにフォローされますか?

社員には常々、「ミスと失敗は違う」と言い続けています。不注意による「ミス」は、仕組みで防ぐべき。仕組みの不備は、チーム全体で改善しなければいけません。けれど、挑んだ結果の「失敗」なら大いに歓迎! チャレンジしないことには、失敗すら生まれませんからね。
若手が新しいアイデアを提案してきた時には、「まずはやってみよう!」と予算をつけて挑戦のチャンスをつくっています。「失敗しても、会社や上司が応援団として支えてくれる」という安心感があるのは両備グループの土壌があるからこそですね。

ちなみに、若手の頃に赤っ恥をかいたエピソードなんてありますか?

たくさんありますよ(笑)。営業時代に1000万円で入れるべき入札をうっかり300万円で出しちゃいましてね。取れたのはいいけど、「あれ?」って(笑)。当時の役員たちは「仕方ないなぁ」と許してくれたうえ、また国家プロジェクト商談時に「俺たちが応援団だからやってみろ」と背中を押してくれたんです。

このときの経験が、「若手のアイデアには予算をつけてでもやらせてみる」という小野田さんの哲学や経営スタイルの原点になったようだ。バングラデシュでの農業支援、AIを用いた為替予想プラットフォームの開発、日本のODAによるラオスでのバスロケーションシステムのBPOなど若手・中堅のアイデアに端を発したグローバルな挑戦を加速させている。
CHAPTER

自室のドアは全開。
バリアフリーな人柄が
魅力。

そういう風土があるからか、社員との距離がとても近いように感じます。

そうですね。私の執務室のドアはいつも開けています。アポなしで入ってくる社員も結構いますよ(笑)。社内専用の動画チャンネルがあるので、包み隠さず発信もしています。なにより社員に、「ここは自分のやりたいことができる場所だ」と思ってほしいですね。

CHAPTER

ワクワクをともに創る、
夢を叶える。

「両備システムズ」でともに働くメリットはなんでしょう?

当社はまだまだ中小の岡山の地場企業ですが、自分がやりたいことが通りやすいのが良さです。大企業だと人はコマになりがちですが、我が社なら車輪になり、車になる可能性があります。

これから入社する人たちにどんなワクワクを約束しますか?

目標は、「2030年に500億円」。この数字は、すでに社員の共通言語になっています。次の世代のリーダーたちは、もう「1000億行こうや!」と意気込んでいますよ。本気で1000億円を見据え、「岡山から日本へ、日本から世界へ」、攻めの経営を続けています。ワクワクしませんか?
この大きな夢が実現できるといえるのは、グループ全体に幅広い業態や事業があるから。運輸交通・旅行、ICT、くらしづくり、まちづくり、社会貢献と幅広いサービスを提供できる企業はほかにはそうないですよ。グループ内の他の会社や部署にワクワクできるような事業があれば、上司の許可なく異動できる「社内公募制度」もあるのでね。だから上司もうかうかしていられません(笑)。

CHAPTER

自ら進みたい道を見つけて、走れる場所。

最後に。小野田さんにとって、「両備グループ」ってどんな場所ですか?

やりたいことをやれる場所。社員一人ひとりが好きな道を自走できる「車」になれる。そんな場所ですし、そうあり続けたいですね。

両備グループ CIO
(最高情報責任者)

  • 小野田 吉孝さん

1990年に両備システムズ入社。2021年に代表取締役副社長に就任した生え抜き。両備グループにおけるICTのリーダー。自治体システム標準化、AI・クラウド活用の新サービス開発、スタートアップ支援事業の立ち上げなど、攻めの経営を牽引している。