Crosstalk

社員クロストーク

岡山に根を張り、食で挑む。 両雄が語るフードビジネスの現場と未来図。

両備グループで食に関わる事業を行なう2社。「DEAN & DELUCA 岡山」をフランチャイズ展開するなど外食部門を担う「サルボ両備」と、地域密着の3つのスーパーマーケットブランドを展開する「両備ストアカンパニー」。
ともに岡山に根を張りながら、ナショナルブランドとときに競争、ときに協調しなければならない。
外食業と小売業、似ているようで違う両社のトップである松田さんと菊池さんのふたりに、フードビジネスの面白さややりがい、課題について語り合ってもらった。

profile

松田さん
サルボ両備株式会社 代表取締役COO 兼
両備グループ経営戦略本部 飲食担当
飲食事業やサービスエリアの物販を通じて、地域の活性化や観光体験の提供に取り組む。SAに西日本初のブランド自販機やガンダム立像を設置するなど、体験型スポットとしての運営にも注力。
菊池さん
両備ホールディングス株式会社 両備ストアカンパニー カンパニー長
2024年入社。地域密着型のおいしくて、エコで健康的な店舗作りを推進。「ボトルtoボトル」水平リサイクル事業を全店で開始するなどサステナビリティ活動にも尽力。
毎日が勝負のスリリングな現場。

Q.フードビジネスの毎日って、どんな感じですか?

僕らがやっていることって、ある意味毎日が選挙。施策を間違ったらお客様に来ていただけないし、毎日の値付けによっても変わります。毎日の接客一つ、盛り付け一つで、もう翌日の売り上げに響くみたいな。
結果が出るのが速いですよね。それに、自社だけで完結できる事業ではないところが面白い。たくさんのパートナーから商品を調達するので、100社あれば100通りのビジネスを作ることができるのが、醍醐味です。
やれることは無限大だけど、現場はそんなに甘くない。質をどう深めていくかが大事です。なによりお客様との関係性や、グループ内の距離感が近いというのは、フードビジネスに限らず両備グループの面白いところだなって思います。
確かに、外食業の「サルボ両備」と小売業の「両備ストア」、似ているようで全然違うのに、「何か一緒にできないか」ってこれだけ話し合える環境っていうのはほかにはない。面白いですね。
ここ岡山で、ナショナルブランドと闘う。
「サルボ両備」がフランチャイズ展開する「DEAN & DELUCA 岡山」は、本部とは少し違う戦略をとっている。象徴的なのが、スクラッチ(素材や原料)で作るオリジナルベーカリーの種類は全国トップクラス。デリメニューも地域にこだわった限定メニューを豊富に取り揃えるなど、地方店ならではの取り組みを推進している。では、数ある選択肢の中で「両備に行きたい」と思ってもらうために、現場ではどんな工夫を重ねているのだろうか。


Q.たくさんあるお店から両備を選んでいただくための取り組みを教えてください。

「DEAN & DELUCA」本部でも、こういった「地域への最適化」を理解してくれました。導入段階からブランドを育てていく、そこが僕らは楽しい。
ブランドをちゃんと作って、岡山でどう存在感を出していくか。競争相手は日本全国。彼らと同じ思考や情報を持ったうえで戦略を練るのは楽しいですよね。
今は、ブランディングの時期ですね。僕ら自体が進化の途上なので、変化を楽しめる人と仕事がしたいです。「変化しないのはまずくないですか?」って言ってくれる社員がすごく欲しい(笑)。菊池さんは、人を育てて現場力を高めていますよね。
はい。最初はできなくてもいい。気づきを行動に移せるように、現場でトレーニングすればいいんです。自分たちも一緒に現場で手を動かしますが、その時にリーダーが何を見ているかに気づける人は、全体像を俯瞰できるようになります。
「人を喜ばせたい」が伝わる仕事。

Q.どんな人が活躍できると思いますか?

ポジティブ転換できることかなと。フードビジネスって、データや戦略と、感情が同時に動く仕事。お客様を喜ばせたいと思ってきれいに盛り付けをすると、きっと伝わりますよね。一喜一憂できて、感情に敏感な人って、他人にも気を遣えると思うんです。
岡山店に、新卒3年目の女性社員がいるんですが、めちゃくちゃ感情が豊か。入社後早々に、僕にタメ口で「入社祝いにお肉をご馳走して!」っていうような人だったんですよ(笑)。でも、全然嫌な気はしなかったし、その社員がDEAN&DELUCAのベストパフォーマーにも選ばれました。そういう社員が、お店を引っ張ってくれるんだなって感じています。
社会人になって自分自身を成長させようと努力できるような人は伸びますよね。この業界って時間さえ過ぎれば、成果に関わらず給料がいただけますが、それではダメ。決められた時間の中でも、自分で考えて動けるような人を育てる、そこにもやりがいがあります。
フードビジネスが生む感動は
無限大。

Q.フードビジネスの一番の面白さは何ですか?

この業界には元々マニュアルなんてなくて。あったとしても、正解かどうかはわからない。正解がないから限界もない(笑)。チョコレートが500円で売れたのが最上級かというと、工夫次第で1000円、1万円で手に取っていただける可能性だってある。できることは無限大です。
岡山には、野菜も果物も肉もあるし、魚も獲れる。食の素材がとにかく豊かです。「ここに来れば、岡山のおいしいに出会える」。そんな場所をつくることができれば、自然と存在感は高まっていくはず。その挑戦を形にできるフィールドが、両備グループにはあると感じています。
両社では、生産者と直接つながることで、顔の見える、ストーリー性のある食材を商品化しようとマーケティングリサーチを重ねている。


菊池さんと一緒に、よく街歩きをしますよね。
正直、「ここ、何のために行くんだろう?」と思うような場所もあるんですが(笑)、実際に行ってみると、「すごいな、ここ!」と驚かされることばかり。そういう出会いや感動が、あちこちにあるんです。
新しい発見があって、そこから新しいつながりが生まれる。そのプロセス自体が楽しいですね。「売れるかどうかは分からないけど、このまま両備ストアに持ち込んでみようか?」なんて話が、ふっと出てくることもあります(笑)。
こうした発見をきっかけに、生産者を一次から三次へとつないでいきたい。
両備グループであれば、生産者と直接取引をしながら、そこにブランドとしての付加価値を重ねていける可能性があると感じています。
        
自分を鍛え、街とともに生きる場所

Q.最後に。おふたりにとって「両備グループ」ってどんな場所ですか?

自分を成長させてくれる場所ですね。いい意味でも、悪い意味でも。正直、楽をしようと思えばできる環境。でも、それを自分の性格が許さない。そうやって、自分自身と向き合い続けられる場所だと思っています。
第二の家です。両備グループは“事業体”である前に、“社会装置”だと思っています。利益を出すだけではなく、地域の未来を設計する装置。僕らの意思判断で、街の景色自体も変えることができる。僕にとって両備グループは“挑戦してもいいよと言ってくれる、第2の家族”です。