品質基準安全
確かな耐震性と耐久性で
揺るぎない安全を追求
01-1建物の基本構造
両備グループのマンションは、当初から建築基準法に定められている規定以上に、厳しい社内基準を設けて設計しており、居住者の安全性、信頼性を高める構造を採用しております。このため、過去供給されたマンションは、阪神淡路大震災後に定められた新基準による構造計算をしても、全物件が必要な水準に達しています。
地盤調査
ボーリング作業の一般概念
支持層の深さなど地盤は場所ごとに性質が異なります。そこで、設計前に地盤の強度分布を知るために標準貫入試験を行い、N値(地盤強度の目安。N値が大きいほど地盤が強い)を調査します。また、平行してボーリング(試掘)を行い、砂や粘土などの地質分布も調査します。調査で得られたこれらの地質データをもとに、地盤に応じた適切な基礎設計を行います。
基礎の構造(杭等基礎工法の検討)
基礎構造概念図
万一の地震災害から建物を守るため、基礎構造には細心の注意を払い、地盤調査結果に基づき、それぞれの現場の条件に応じた最適の工法を選定、採用します。
CHECK
支持層の確認
杭工事の検査
POINT
構造スリット
スリットを設けるのは、原則ラーメン構造です。柱と梁で構成される「柔構造」のラーメン構造では、地震力のような外力を、建物全体が柔らかく変形し、受け流すという特徴があります。力を受けたときに、柱や梁が柔らかく曲がることによって、外力のエネルギーを吸収し受け流すので、柱や梁に取り付く壁が、ぴったりとくっ付いていると、その変形性能が損なわれ、柱や梁に大きな剪断力が作用してしまいます。このような曲げ変形の拘束を減らすために、取り付く壁との境界部分にスリットを設け、変形能力を確保し、安全性を確保することを目指しています。
ダブル配筋
ダブル配筋概念図
主要な壁面には、コンクリート内の鉄筋を二重に組んで配置したダブル配筋施工を実施。シングル配筋に比べて高い強度を発揮し、建物の優れた耐久性を保ちます。
溶接閉鎖型フープ筋
溶接閉鎖型フープ筋概念図
RC造(鉄筋コンクリート構造)において、柱の剪断破壊に抵抗するための鉄筋を、フープ筋といいます。溶接閉鎖型フープ筋とは、電気抵抗溶接(フラッシュバット溶接)によって閉合した剪断補強筋です。継ぎ手が無いため、地震などによって大きな変形が起こっても耐力低下が少なく、安全性の高い構造物の建設が可能になります。また、重量の軽減が図れるとともに、フックが無いためコンクリートのまわりがよくジャンカなどの発生を少なくし、均一な打設ができます。
鉄筋コンクリートのかぶり厚さ
CHECK
配筋検査
配筋工事のチェックポイントは、鉄筋の種類・径・本数・間隔など多数ありますが、基本は設計図書と一致しているかどうかの確認です。また、かぶり厚さの確認も行います。現地で設計図書と1つずつ照合していく、地道ですが重要な検査です。
コンクリート打設出来形の確認
コンクリート打設結果の確認では、柱、梁、壁、スラブなど各部位の形状が正しく造成できているか、ジャンカ、コールドジョイント、ひび割れの有無、スリーブ位置等を確認します。
コンクリートの配合確認および強度確認
使用するコンクリートは、構造設計で指定するコンクリート強度を確保するために、先ず配合計画書を作成します。配合計画書に基づき配合されたコンクリートで試し練りを行い、その強度の確認を行っています。
コンクリートの品質検査
コンクリートの材料(セメント・水・砂利・砂など)は、生産者が行う製造時の品質検査と荷卸し時の品質検査(製品検査)を実施し、厳しい基準をクリアしたものだけを採用しています。また、現場でのコンクリート受入時には、フレッシュコンクリート試験(スランプ、空気量、塩化物含有量など)を行っています。
01-2住戸への防災対策<専有部>
足元保安灯
停電の際に、素早く点灯するホーム保安灯。取り外せば、懐中電灯として使用できます。
キッチン吊戸棚の地震対策
キッチン吊戸棚は、地震の揺れで扉が開いて中の食器や調理器具が飛び出さないよう、耐震ラッチを設置しています。また、棚板には、水平方向の大きな揺れにも強く、棚をしっかりと固定する脱落防止用のツメを設けています。
01-3住戸への防災対策<共用部>
管制運転機能付エレベーター
エレベーターには地震管制装置と火災管制装置を装備しています。地震管制装置は、P波(初期微動)を感知した時点で、「地震」と表示し、エレベーターは最寄階に停止してドアを開くため、利用者の避難が可能になります。また、火災管制装置は管理事務室で火災管制スイッチを入れると、すべての登録はキャンセルされ、同時に案内表示灯が点灯し、設定された避難階に直行してドアが開きます。
(非常用エレベーターには、火災管制装置は装備していません。)
ガラスの防災対策
エントランスホールの建具のガラスには、合わせガラスまたは強化ガラスまたは飛散防止フィルムを採用しています。万一割れた際にも、破片が飛びにくく、または破片が粒状になり比較的安全です。
POINT
災害時の走行機能
01-4災害発生時の設備及び対策
共助活動を円滑にするために、防災倉庫または各種防災備品を準備するとともに、震災マニュアルの整備や防災訓練などの実施を援助します。また、管理会社との連携で防災イベント等の提案を行います。
災害マニュアル
災害の発生に備え、マンションごとに避難経路や災害対策拠点、防災倉庫などを記載した災害マニュアルの作成を、管理会社と連携してサポートします。
防災備蓄倉庫
災害時に備え、防災備蓄倉庫を設置しています。管理組合に対し、非常食をはじめ生活用品・救助資機材等を備蓄するようアドバイスしています。
防災訓練
管理組合が行う防災訓練や防災イベントの計画・実施を、管理会社と連携してサポートします。万が一の備えとして重要な取り組みです。
災害対策拠点
災害時に、マンションにお住いの皆様が集合して共助活動を行う場所として、共用部のエントランスホール・ラウンジを災害対策拠点として設定します。
01-5火災発生時の設備及び対策
自動火災警報
自宅で火災が発生した場合
キッチンや居室等の火災感知器が火災を感知すると、カラーモニター付インターホン(住宅情報盤)が警報を発し、火災発生住戸の玄関ドアホンが報知鳴動します。併せて、管理事務室に火災発生住戸ナンバーを表示すると同時に、管理会社および警備会社へ通報します。
自宅以外で火災が発生した場合
出火階および直上階住戸のカラーモニター付インターホン(住宅情報盤)が警報を発します。
避難経路
火災時、自宅から安全に避難階まで避難できるように、法令に基づいた避難経路を確保します。
ガスコンロの火災対策
ガスコンロは、立ち消え安全装置と過熱防止装置を備えています。立ち消え安全装置は、点火ミスや吹きこぼれなどで火が消えると自動的にガスが止まります。また、過熱防止装置は、鍋底の温度が250℃になると自動的に消火して火災を防止します(IHコンロの場合を除きます)。
01-6セキュリティ対策
家族の安心を見守り続ける、
最新のセキュリティシステムを導入
防犯カメラ
エントランス、建物への出入り口、エレベーター内などは防犯カメラを設置しています。きめ細やかな防犯への配慮で暮らしの安心感を高めています。
カラーモニター付
インターホン
セキュリティ性を高め、安全が見えるインターホン。オートロックシステムと連動する住戸内のインターホンで、共用エントランスにいる来訪者をカラー映像と音声で確認できます。また、音声を録音することもでき、防犯性と安全性を高めています。
ディンプルシリンダー玄関錠
住戸の玄関ドアの鍵には、ピッキング防止効果の高いシリンダーキーのダブルロックを採用。防犯性能の高い鍵で、不正解錠用工具の侵入を防ぎつつ、施錠解錠のキー操作はスムーズに行えます。
安心の住戸セキュリティネットワーク
24時間体制で日々の安全を見守ります。住戸内で火災などの非常事態が起きた場合、住戸内各所に設置したセンサーが素早く異常を感知。インターホンの親機と連携し、管理事務室と警備会社に自動通報します。また、インターホンにある非常用ボタンを押した場合も警備会社に通報。警備員が迅速に駆けつけます。
エレベーターの防犯対策
エレベーター内の非常用通報ボタンは、お子様の手が届くよう高さ約60㎝に設置しています。非常用通報ボタンが押されると防犯ブザーまたはベルが鳴り、外部の人に異常事態を知らせます。同時に最寄階に停止し、一定時間ドアを開放します。
マンションを建てる前から
警備会社と防犯対策
そのマンションに最もふさわしい防犯対策を、設計段階から警備会社と連携して計画しています。